987ボクスターの前期型を3年間所有した間の修理費を綴っていきます。
987ボクスターの前期型(2006年式)を中古で購入したのが2018年1月。
その時の走行距離が21000キロくらいでした。
さほど走っていない個体でした。
エンジンのかかりはとても良く機関系や足回り、機器類で不調な部分はありません。
タイヤは5分山、ブレーキパッドは6ミリくらいの残りといった記憶です。
手放したときの距離は41000キロくらい。
3年間で20000キロ走った計算になります。
その間に起きた修理はコントロールユニットの経年劣化による交換と、そのコントロールユニットの経年劣化からの誤作動で割れた幌のロッドの交換。そしてバッテリー交換。
症状は、まず、リアウイングが勝手に上がっていたことと、幌がきちんと閉まっていてロックもされているにもかかわらずエンジンをかけたときに幌を閉じるようインフォメーションディスプレイに表示されました。
おかしいと思ってオープンにしてみようと手動式のロックを外すと幌が半開きになり(通常は閉まっているので半開きになることはありません)、閉まりが甘いのかと開閉のスイッチを閉める方へ押してもうまく閉まらず、逆に開けてみると、バキッと音がしてロッドの付け根部分のプラスチックの球体の部品が割れてしまったのです。
そのうえ、バッテリーも弱っていて、コントロールユニットの交換と幌のロッドの交換とバッテリーの交換になったのです。
修理期間は長かったです。
たしか、1か月半くらいでした。
理由は、コントロールユニットの調達とポルシェディーラーでないとセットができないために順番待ちに時間がかかったことです。
この時、コントロールユニットは国内に2個しかなかったそうですが、もし国内になければもっと時間がかかっていたはずです。
費用はコントロールユニット交換とロッド交換とバッテリー交換を含めて約17万円でした。
そして、3年間でかかった修理費はこの17万円でした。
ちなみに、油脂類を除く消耗品等の交換はブレーキランプの球切れ交換以外はなかったです。
ブレーキランプの球は保証により無償交換、オイル交換はサービスになったり無料チケットを頂いていたため、費用はかかりませんでした。
これって結構助かります。
オイル交換も1回で1万円以上はしますから。
ガソリンの滲みが燃料タンクと給油口をつなぐジョイント部分のゴムパッキンから発生していましたが、ディーラーでは多大な費用をかけて修理までしなくても良いと回答を頂いていたため、修理はしていません。
ちなみにゴムパッキンの交換はフロント足回りを外しての作業となるため20~30万円するとかしないとか。
車検は販売店に依頼して18万円弱でしたので、驚くほど高くはないです。
オイルなどの油脂の交換くらいで部品交換はなかったです。
余談ですが、タイヤが古くなっていたので交換しようと探してもらったことがあります。
ミシュランパイロットスポーツが1本45000円くらいと伺っていたと思います。
しかしながら、現時点で在庫がないと言われました・・・
ネット販売では在庫があればもっと安く手に入ると思います。
ブレーキパッドはまだ5ミリくらいは残っていたので交換はしていません。
ブレーキディスクローターも交換はしていません。
ということで、ガソリン代や自動車税、保険代を除いた額で計算すると、コントロールユニットと幌のロッド交換とバッテリー交換費用の170000円と車検費用180000円を足した合計350000円くらいが3年間で要した費用でした。
純粋な修理費は170000円くらいの額。
ガソリンの滲みのような気になる点はありましたが悪くはない個体だったと思います。
もちろん、時間の経過や距離を走れば、ブッシュのようなゴム製パーツの劣化やオイルの滲みのような症状は出てくると思います。
国産車でも起こりうることですから、交換費用がどれだけかかるのかをあらかじめ知った上で購入したほうが安心ですね。
あと、中古ですから購入前に劣化の状態やオイル滲みがあるのかなど良く確認してからの方が後々の出費を抑えられたり、遅らせることができます。
それにしても、ポルシェは外車の中でも良くできていると思います。
普通に生活の足で使えますし、本気の走りもできます。
ただし、例えば、996型の911の一部や997型前期の911はインタミ問題があり個体によってはエンジンが破損し再起不能の事態になる(なった)そうですので、年式や型式ごとの弱点を気を付けることは必要ですね。
ということで、幌系の修理だけで済みましたが、中古での購入の場合、個体によって使用された状況や環境が違いますから、購入の際には良く確認したほうが良いですね。