先日、ロレックスの鏡面部分に付いた傷を自分で消すことができました。
ピカールという研磨剤を使ったのですが、思っていたよりも傷が消えてびっくりでした。
傷の原因は手すりに当てたこと
日ごろからロレックスを左腕に装着しているのですが、先日の仕事中に螺旋階段の手すりにぶつけてしまいました。しかも角に!
カーンという甲高い音が鳴り響き、と同時に「やってしまった!」という思いが駆け巡り、ロレックスをみると・・・ケースのサイドの鏡面部分に傷が目立つ・・・
頭の中で「ギャー」って叫んでいました!
なにせ、購入してからまだ3か月。
お気に入りなので大事に使っていてまさかこんな出来事が起こるとは思ってもいませんでしたから。
もう仕事どころではない感情に支配され、昼休みにはスマホで、「自分で傷を消す方法」を検索していました。
すると、ピカールという液体系で金属を研磨するケミカル材があるということを知りました。
早速、仕事帰りのホームセンターで見つけ、自宅で研磨開始!
と、その前に。
実は、このブログを書いているときには、研磨する前の傷の写真を取り忘れたため、ビフォアアフターの比較ができないことが申し訳ないのですが、参考になればと思い、これから研磨した方法を書いていきます。
研磨の方法
まず、眼鏡のレンズ拭きのような柔らかい生地でロレックス全体を拭いて、汚れを落とします。
新たな傷をつけないためです。
次に、研磨する部分以外のガラス、サテン部分や隙間にピカールの液体研磨剤が付着しないようにマスキングテープで覆います。
というのも、サテン部分に研磨剤が付着してゴシゴシ拭くとサテン部分が削られて、鏡面に近づいてしまうからです。
また、隙間にピカールが入り込むと白く詰まってしまうからです。
用意ができたら研磨開始。
今回は、柔らかい布ではなく、指にティッシュペーパーを巻き、ピカールを先端にチョンと付けて、力を入れずに優しく傷のある部分を研きました。
というのも、ちょうどよい柔らかめの生地がなかったためティッシュペーパーを代用として使いましたが、本来であれば柔らかい生地を使用したほうがよりきれいに仕上がるはず。
研磨していくと数秒で乾いてくるので、またティッシュを指に巻き直して同じように研磨します。
研磨しすぎると金属が削れてく分、ケース自体が薄くなっていきますから、無駄な研磨を防ぐために傷が消えていく状況を確認しながら研磨していきます。
ステンレスが削れると、削りカスが黒く付着します。研磨できている証拠です。
そして、傷が目立たなくなったら研磨を終了。
最後に、付着したピカールを拭きとってから、マスキングテープを取って完了。
マスキングテープを取るときも、付着したピカールが残っている場合、サテン部分に付着しないように丁寧に剥がします。
もしサテン部分にピカールが付着してしまったら、サテンの線に沿って力を入れずに拭き取ります。
今回は、ティッシュペーパーにピカールをつけて研磨したわけですが、思いのほか傷を消すことができました。
でも、完璧な鏡面まで研磨できるとまではいかないので、あくまで、傷けしという意識で施工したほうが良いです。
ご承知の通り、ロレックスは高価なので、自分でも傷を消すことはできますが、きちんときれいに消すときにはロレックスの正規販売店や時計専門店、研磨専門のお店に相談してから依頼したほうが安全です。
万が一、傷が増えたり取り返しがつかなくなると、高価な時計だけあってショックですから。
それにしても、傷って、気が付かないうちについているものも多いです。
気を付けているのに不思議ですね。
傷が消えたら、まるで空の雲が消えたかのように気分も晴れ晴れ。
まとめ
今回はピカールを使い研磨しました。
ピカール自体は400円くらいで購入できます。
リスクを承知してお金をかけずに鏡面部分の傷消しに挑戦する場合はやってみる価値はありますが、あくまで自己責任です。
でも、思ったより傷が消えたのには驚きました。
研磨する前は、傷が目立っていて、目につくたびに気分が沈んでいましたから。
ということで、ロレックスの鏡面部分の傷はピカールで研磨して自分で消すことができるという結果でした。
ピカールとは
ちなみに、ピカールは灯油と脂肪酸と20パーセントのアルミナ系鉱物で構成されている研磨剤です。
色は乳白色。
アルミナ系鉱物が研磨剤として、傷でガタガタになった鏡面部分を平らにならしてくれるわけです。
ただし、メッキに使うと剥がれてしまいますし、コーティングや特殊な表面処理されているものには使えませんとの但し書きがありますのでご注意を。