埼玉県加須市に鎮座する関東三大不動に数えられる總願寺(そうがんじ)に参拝して参りました。
總願寺は真言宗智山派の寺院で不動ヶ岡不動尊總願寺とも呼ばれっております。
ご利益は、開運、商売繁盛、防火。
由緒
仁和2年(866年)に光孝天皇が重い病にかかられた際の勅言によって智證大師が彫った不動明王が長暦3年(1319年)の大洪水によってこの地に流れ着いたため不動堂を建立し祀ったことが始まりとされ、元和2年(1616年)に総願上人が当地へ訪れ、不動堂の別当寺として總願寺を創建されました。
ご本尊
そのため、本尊は不動明王。
不動明王とは、密教の根本尊である大日如来の化身ともいわれております。
お不動様で親しまれていますね。
また、関東三大不動は、總願寺のほか、成田山新勝寺、高幡不動尊金剛寺があります。
成田山新勝寺は千葉県成田市、高幡不動尊金剛寺は東京都日野市に鎮座しています。
落ち着いた境内を参拝
そんな總願寺の境内を散歩して参拝させていただきました。
車で参拝に伺ったのですが、駐車場は完備されていおりますので安心。150台から200台。
車を降り、山門に回り道路から見えるどっしりと構えた山門の姿は夕日の光をまとい黄金に輝いて、すでに神々しい。
男らしさというか、勇ましさを感じます。
山門をくぐるときには、「お参りさせていただきます」と、気を引き締める気持ちにさせてくれるので、不動堂へ向かう前に山門へ向かうと良い思います。
山門の両脇には阿吽の仁王像。
山門の番人ですね。
山門の奥には不動堂へと続く石畳。
不動堂までいざなってくれています。
しかしながら、山門の内部も金色に輝き神々しい。心身共に浄化されていくよう。
山門をくぐると、落ち着いた境内が広がり、空気が澄んでいる印象。
きっとお不動明王様の力で空気が浄化されていてるのでしょう。
呼吸が楽な感じ。
境内に入っただけで心身ともにきれいになっていく・・・感じもします。
しかも境内を流れる風が心地よい。
秋の空気が澄んでいることも要因でしょうか・・・
そして、右手側にある手水舎では、龍の口からお清めの水。
センサー式で近寄ると水が出てきました。
いにしえと現代の融合ですね。
手水舎にも龍の彫刻。
素晴らしい!
手と口を清め、いざ不動堂へ。
この日は、参拝の時間が夕方に差し掛かっていたため、境内に人の姿はなく、まさに總願寺と私だけがここに存在するという姿を目の当たりにすることができました。
人気のないすっきりとした境内で、気持ちがいい。
皆さんもぜひ、夕方の人気のない境内を歩かれてみてはいかがでしょうか。
解放感もあって気持ちがいいですよ。
不動堂の正面には石作りの灯篭と青銅の灯篭の2種類。
気にしないと石作りと青銅製と気が付かないかもしれません。
不動堂に不動明王が祀られております。
不動堂は1844年築で、加須市の指定有形文化財に指定されています。
木製のスロープもあり、一段の段差が高い階段を登らずして参拝できます。
不動堂からは、境内が一望出来て、少々こじんまりとした境内が広く感じました。
不動堂を正面にして右手側に進むと、朱の色が鮮やかな本堂があります。
本堂(大日堂)は江戸時代には徳川将軍家から信仰を受け、5代将軍徳川綱吉公からは篤い信仰を受けていたそうです。
朱の色がきれいですね。
見入ってしまいます。
境内には鐘楼もあります。
きっと良い音色が「ゴーン」と響くんだろうな。
聞いてみたい。
秋に差し掛かり、イチョウが黄色く色付き始めていました。
やっぱり、上の方から色付くんですね。
秋が深まりもっと黄色く色付いたころには、きっと夕日に当たると黄金色に輝くんだろうな・・・って妄想。
ブランコもある。
親子連れの子どもたちは、總願寺の参拝後にブランコではしゃぐんでしょうね。
そういえば、子供のころお参りに行った神社でブランコにのったり、追いかけっこしたり楽しかったことを思いだします。
デジタルが進んで遊び方も変わってきましたが、神社や公園での無邪気に走りまわったり、ブランコに乗ったりすることの方が、子供らしいというか、大人になってもいい思い出にもなるし、人間味のある遊びなのかなって感じます。
そして帰りの際のお約束。守りを頂きました。
800円です。
厚みがあって、お守りを身に着けてから、災難を避けている感じがします!(個人的感想)
お守りは表裏で「不動岡不動尊」「御守」と表記が違います。
加須市の總願寺に初めて訪れましたが、境内の空気感も違うし、足を踏み入れた瞬間、心身共に浄化されたかのような感じがしました。まさにパワースポットです。お勧めですよ。
總願寺
埼玉県加須市不動岡2-9-18
電話:0480-61-0031
東武伊勢崎線「加須駅」北口下車徒歩約25分(約2Km)
東北自動車道「加須インターチェンジ」から約15分(約4Km)