群馬県の赤城山麓に赤城神社(三夜沢)があります。
今回は、ドライブを兼ねて赤城神社に行ってきました。
ということで、赤城神社で感じた感想を個人的な主観を織り交ぜながら書いていきます!
赤城神社にはたまに行くのですが、とにかく杉やヒノキなどの巨木に囲まれた神聖な空間と静かにたたずむ拝殿が非現実的な空間でとてもいいです。
単なる森とも違い、確かに神の存在を感じる空間。
街の雑踏から解き放れることができる。
赤城神社に一歩踏み入れれば、魂と体の汚れ(けがれ)を洗い流してくれる感じがするのです。
しかも、鳥居をくぐると、そこは神の領域だっていうことを体、というよりも魂で感じ取ることができる。
本当に神聖な空間。
境内に広がる神の力が宿った澄んだ空気、樹齢1000年の杉と赤城山の放つオーラがスーっと体に入り込んでくる感じがして、心身が浄化され心穏やかにもなった気分。
さて、この赤城神社は三夜沢赤城神社と呼ばれています。
関東地方を中心とした全国に300社ある赤城神社の本宮と推測されるうちの一社です。
ところで、この赤城神社がなぜ三夜沢赤城神社と呼ばれるのか。
疑問ですよね。
その理由は・・・三夜沢にあるこの赤城神社のほかにも赤城神社は二つあるから。
有名なところでは、赤城山の大沼の湖畔にある赤城神社。
ほかの赤城神社と区別するために大洞赤城神社とも呼ばれています。
こちらも、全国にある赤城神社の本宮と推測されている一社です。
もう一つは二宮赤城神社。こちらも本宮と推測されている一社です。
いずれも前橋市にあって、本宮と推測されているのでなんだかややこしいですね。
でも、歴史が深く、偉大な神社であることは間違いなし!
三夜沢赤城神社に祭られる神は、豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)と大己貴命(おおなむちのみこと)。
豊城入彦命は関東地方や東海地方甲信地方をおさめ定めたとされた、第10代崇神天皇の男子。
大己貴命は別名が大国主神(おおくにぬしのかみ)とも呼ばれ日本神話に登場する神。出雲大社の祭神でもあります。
赤城神社の創建時期は不明とされていますが、豊城入彦命がこの地を支配することになったとき、大己貴命を神としたことに始まり、子孫とされる上毛野君という豪族が、この地を含む東国の開拓に尽力した豊城入彦命や開拓の神々を祭るため赤城神社をつくったといわれています。
そして、いざ参拝へ
大きくもひなびた木製の鳥居は本殿への入り口。
この日は4月上旬で木々の葉がやっと伸び始めたくらいだったので鳥居の先は少々薄暗くもありますが、参道には光が入り拝殿まで導かれているよう。
でも、初夏を迎えるころには、木々の葉は茂り、参道の先は薄暗く神の領域と本殿へと続く参道は冥界への入り口のようにも感じます。
(6月に撮影)
それはまるで、赤城神社の信仰の核心に触れてしまうという期待と神への領域に踏み入れてしまうというある種の怖さと好奇心が交錯してしまう心境にさえなります。
神と大自然への敬意をこめて鳥居の前で一礼。。
というか、赤城神社という聖域と神を目の前にして頭を下げずにはいられません。
鳥居から一歩先は澄んだ清らかな空気に満ち溢れた神の世界。
参道脇には、まるでモーゼの十戒の割れた海のごとく立ち並ぶ巨木たち。
(拝殿より)
きっと歓迎されています。
参道の右手側には手水舎。
これから、神々へお会いするため、しっかりと清めます。
手水舎の周りは池。
澄んだ水は赤城神社の神聖かつ清らかさを現してします。
池には優雅に泳ぐ鯉。
神の使いか・・・
石畳を一歩一歩進むにつれ神聖さは増していきます。
それにつれて、体に入り込む赤城神社のエネルギーも増していきます。
巨木と、その巨木に光が遮られた空間へといざなわれ赤城神社の深みにはまっていくよう。
それも、いい意味で。
体も心も浄化されていき、さわやかな気分になっていきます。
石畳の参道を進むと階段の先に拝殿。
拝殿の周りは広くなっていますが、杉の巨木がますますうっそうとして、木漏れ日の中の神の世界。
空気はひんやりとしていても適度な湿気と清々しさに満ちています。
喘息もちに私としては、呼吸がすこぶる楽。
しかも、空気がおいしい。
深呼吸をすると、赤城神社のパワーも一緒に体内に入ってくる感じ。
しかしながら、願いを叶えてほしいという気持ちはいつの時代でも同じですね。
いにしえの方々もこの地で参拝をしていると思うとなんだか感慨深いです。
拝殿では、お賽銭を入れて願い事。
開拓の神だけあって、人生を開拓したい。
参拝のあとは周囲を散策。
境内には杉やヒノキ、アスナロの巨木がそびえたっています。
その中でも、ひと際大きな3本のたわら杉。
樹齢約1000年、高さはなんと、60メートル。
幹の周囲は一番大きな杉で、6.1メートルで小さくても4.7メートルもあります。
群馬県内で最大級だとか。
言い伝えによると、たわら杉は、藤原秀郷(俵秀郷)が平将門について上野国府(元総社)に来る途中、赤城神社の前を通りかかったときに献木したと言われています。
俵秀郷の「たわら」から、たわら杉と言われているわけです。
ちなみに、前橋市には元総社という地域があります。
たわら杉をはじめ、境内にある大きな木々は、長い間参拝に来る人たちを見守ってきました。
意外に参拝者の心をお見通しだったりして。
三夜沢赤城神社には文化財があります。
じっくりと見れば30分くらいはかかります。
・本殿
・中門
・神楽殿
・神代文字碑 など
今回は、三夜沢赤城神社を肌で感じた感想を書いてみました。
他の神社とは違った力強さが三夜沢赤城神社にはあります。