987ボクスターの前期型と加速を比較して後期型の加速がおもしろいと感じる。
今回はそんなタイトルでいきます。
実際に987ボクスターの前期型から後期型に乗り換えての感想です。
さて、987ボクスターの前期型(2700㏄)のティプトロニックから後期型(2900cc )のPDKに乗り換えて2か月で1000キロ以上を走りました。
987の後期型は前期型とはまったく別物といった印象があります。
前期型のティプトロニックと比べると、鋭い加速で面白いです。
やっぱり、トルクコンバーター式のオートマチックトランスミッションであるティプトロニックの前期型と違い、後期型はデュアルクラッチトランスミッションのPDKなので、ギアチェンジの時のダイレクト感があります。
駆動力のエネルギーをクラッチを通してダイレクトにタイヤへ伝わっているなと感じ取れます。
ティプトロニックのトルクコンバーター式は駆動力の伝達ロスがあるような感じがありながらも、十分な加速と素早いギアチェンジをしてくれますので、これはこれでいい。
もちろん、ティプトロニックもトルクコンバーター式と思えないような加速の良さと、ギアチェンジの速さ持っているので楽しいです。
でも、PDKは、駆動力がダイレクトにタイヤへ伝わっている感じが伝わってきて、特に発進するときのフル加速で実感ができます。
アクセルと踏み込んだ瞬時にしっかりとクラッチがつながって、タイヤが路面を蹴ってフワーっと加速を始めてくれます。
そのままあっという間にレッドゾーン手前。
そして2速にギアチェンジをしてもなお、フワーっと速度を上げていき、飛行機の離陸時のようなGを感じます。
シートに押し付けられる感じは、ハンドルを握っていても、ちょっと怖いなって感じるくらい。
一言で言うと鋭い加速。
これが、ボクスターS(3400㏄)の場合はもっと鋭く、素早い加速をするのだと思います。
加速中にタイヤは路面をしっかりと掴んで、ミッドシップならではの安定感で速度を上げていくのは、987ボクスター後期型(以降のモデルもおなじではないでしょうか)の面白いところだと感じています。
そして、走行中にアクセルを一気に踏み込めば、キックダウンからクラッチが瞬時につながり、あっという間にレッドゾーン手前。
排気量が2700㏄から2900㏄にアップして、約10馬力上がった効果もあって車がすこぶる軽くなったような錯覚。
やっぱり高速道路や山道が面白いです。
やはり、PDKになってからオートマチックのポルシェは次のステージに入ったんですね。
でも、前期型もティプトロニックの最終系でしょうから、よくできていて、他のトルクコンバーター式のオートマチック車に比べると、格段にギアチェンジは早いと思いますし、シフトダウンしたときにブリッピングをしてギアをつないでくれる瞬間は気持ちが良かったです。
ということで、987ボクスターの後期型は加速にダイレクト感があって楽しさは抜群だと思います。