24歳のとき白内障を患いました。右目が白くかすみ、見えずらくなったのです。
ある日突然、昼間、仕事で外に出て測量をしていたとき、なんだか白くかすんで見えずらい妙な違和感をおぼえました。
まるで薄い曇りガラス越しに景色を見てるようで何度も目をこすりました。
だけど、何度目をこすっても曇りは取れない。これは疲れ目だと割り切っていたのですが日に日に霧が濃くなっていくようになり、明るいところでは景色がまともに見えなくなったので怖くなって近所の眼科に診察へ行きました。
そのとき告げられたのが白内障でした。
白内障になると、曇りガラス越しに景色を見るような感じで、特に明るいところでは、夜の霧の中をハイビームのヘッドライトで走るように一層見えずらくなります。
まさか自分がなってしまうとはと結構ショックな気持ちに襲われました。
何せまだ20代前半ですから。
白内障の原因
医師に白内障になった理由を聞くと、アレルギーや喘息持ちの人はなりやすいとのこと。
私自身アレルギー持ちで、ハウスダスト、ダニ、スギ、猫には特にひどい反応をします。
喘息は2歳からで小学生のころは夜になると毎晩発作でした。
後で知ったのですが、友人もアレルギー持ちで、20代で両目の白内障手術をしていました。
手術体験
病院で白内障の進行を遅らせる点眼薬を出してもらったのですが、すでに見えにくい状態だったので手術を決意。
このとき引越しをしていたので別の病院での手術でしたが県内一の腕といわれていたので一応安心して手術に望むことが出来ました。
手術に当たっては誓約書にサイン。不測の事態が起きても病院側は責任を負わないないといったような内容です。
日取りが決まると、目の検査から血液検査、虫歯の検査までします。
手術をしても良い体調かチェックの意味があるのだと思います。
ちなみに瞳孔を開くための点眼をすると、まぶしくて目を開けるのがつらいくらいになります。ですので、検査の際は車での来院は控えたほうがいいです。
医師から手術のゴーサインが出ると、あとは当日。
白内障手術は日帰りでも出来ます。ですが、初めての手術で不安な気持ちから一晩入院をすることにしました。
当日は午前の検診から始まり、入院部屋に案内されベッドに横になります。
まず、瞳孔を開く点眼。その後、重石のような分銅のような重い塊をまぶたの上に置き目をしばらくとじていました。
眼球を平らにして切りやすくするのでしょう。
ただ、しばらくすると重くて痛くなってきます。そこはガマン。
午後だけで7人の手術をしているので順番待ちの時間が長く感じられえました
ついに手術室へ。
右目だけが出るように顔を手術用の布で覆われ、ついにこれから手術が始まる。
先生から前を見てといわれ前を凝視。蒸留水のような液体をかけられながら眼球の正面を水平に裂き、水晶体をメスで切って外に出している感じが振動で伝わってきます。
白く濁った水晶体を眼球から出し終わったころには目の前が真っ暗で何も見えません。
まるで、まったく明かりのない空間にいるようでした
このとき本当に怖かった。もうこのまま見えなくなるのではという不安が頭を何度もよぎりました。でも、そこは先生を信じて・・・
最後に人工レンズを眼球に入れるのですが、前を見てと何度も先生に言われるのですが、目の前が真っ暗で前がどこかわからずあせってしまい先生をてこずらせてしまいました。
無事眼球にセット完了。時間にして20分あまり。早いですね。
眼球が入った瞬間に不思議な体験をしました。
人工レンズが眼球に入った瞬間、真っ暗の世界に人や景色の輪郭が灰色っぽく見え、その後にモノクロの世界が広がり、次にセピア色。そして最後にカラーの景色になって、まるでテレビやカメラの技術の進歩の過程をあらわすかのようなようでした。
手術後の夜は、眼帯をして横になってすごしました。体自体は元気なのでずっと横になっているのもつらいですね。ですが、同じ部屋で入院しているおじさんと会話したり、友達がお見舞いに来てたので気がまぎれました。
体自体の病気ではないので夕食は食べきれないほどの料理。
ハンバーグとてんぷらの大盛り定食といった感じです。
退院後
翌日退院し、しばらくはホコリが目に入らないようにメガネをして、お風呂では頭は極力洗わず、近所の美容室で洗ってもらいました。
1週間くらいは目がゴロゴロした感じがしますが、しばらくするとなくなります。
また、殺菌用の点眼薬が処方されますのできちんと使います。
結果的に、手術を通じて、右目はきれいに見えるようになりました。ただ、ピント調節がきかなく近くが見えにくいのでメガネを作りました。
今では、車の運転もでき、読書もできます。
白内障は若い人もなる病気です。でも手術で治ります。手術のやり方にもよりますが保険の適用もあります。
片目だけの生活は本当に不便で危険です。もし白内障になったら早めの手術ををした方がいいと感じています。