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西新井大師は厄除けと出世のご利益のあるお寺

西新井大師といえば大多数の方がご存知ではないでしょうか。

パワースポットしても知られていて、たくさんの方が訪れている西新井大師ですが、私自身、名前は良く聞いてはいたのですが、行ったことがなかったので、先日初めて行ってみました。

 

西新井大師とは

 

西新井大師は足立区にある、歴史の深いお寺です。

西新井大師の正式名称は五智山遍照院總持寺(ごちさん へんじょういん そうじじ)

関東の高野山とも呼ばれている真言宗のお寺です。

弘法大師空海によって開かれ、川崎大師とともに関東三大師とされ厄除けのご利益があるとされています。江戸時代には女性の厄除け祈願所として名を馳せたそうです。

西新井大師の名前のもとになっている西新井の由来は、境内の中にある井戸の位置に由来します。かつて、弘法大師が関東巡業の折、立ち寄ったこの地で流行していた悪疫から村人を救おうと、十一面観音像を彫りご本尊として祀り、弘法大師自らこの枯れ井戸で護摩祈祷しました。すると、この枯れ井戸から水が湧きだし、その水を飲んだ村人の病が平癒されました。西新井という名はこの伝説に伝えられる井戸が本堂の西側にあることから名付けられたそうです。

また、西新井大師は牡丹の名所として「西の長谷寺、東の西新井」と言われているそうです。境内には桜や藤、菖蒲やアジサイ、蓮など四季折々の花々も楽しめます。

この日は、七五三でお子さん連れのご家族もいらっしゃいました。子供たちがきれいな和装で歩いていました。この子供たちの姿もある意味「花」ですね。

 

アクセス

 

西新井大師までは、東部鉄道スカイツリー線の西新井駅から大師線に乗り換えて一駅目の大師前で下車(一駅で終点です)で到着します。大師線は西新井大師を結ぶために敷かれたレール。さすが西新井大師ですね。由緒あるお寺はすごい!

でも、せっかくなので西新井駅から歩いてみました。意外にも西新井駅から近く、15分くらいの散歩でした。環七を赤羽、中野のある西方面へ歩いていくと右手側にあるのですが、入り口がわかりづらいです。でも、西新井大師入り口の看板がるのでたどり着けると思います。もし、迷ったときはスマホが便利ですね。

さて、環七から西新井大師方面に路地を入ると右手には大師線の大師駅があり、そのまま通過し路地を道なりに行くと西新井大師に到着です。

この路地はお寺への参道。石畳になっていて、進むにつれて神聖なエリアに変わりゆく感じがします。

この日は山門が修復中で通ることができませんでしたので隣の門から入らせて頂きました。

入ると目の前には大本堂があり、まず、その大きさにびっくり!

そびえたつといった感じで建立されている大本堂は、もともとは江戸時代中期に建立されたそうなのですが、昭和41年の火災により焼失したため昭和46年に再建されております。

大本堂内には十一面観音像や空海が自ら彫ったと言われている弘法大師像が祀られています。また、四天王像や阿弥陀如来像も祀られています。

堂本堂からは足立区の建物も見え、この地が都会の中の神聖な場所ということが伺えます。

大本堂の北西側にある池もきれいに一望できます。

 

さて、境内にはさまざまなお堂や見どころがありますのでその一部をご紹介いたします。

 

四国八十八か所霊場めぐり

 

境内には四国八十八か所霊場めぐりをすることができます。

十一面観音菩薩など礼拝尊像のある足元には四国霊場と高野山の神聖な霊砂が敷かれていて、菩薩像を正面に合唱礼拝してから左回りに「南無大師遍照金剛」(なむだいしへんじょうこんごう)と唱えながら一周して、最後に合唱礼拝します。一周することで観音慈悲の功徳と大師様のご利益がいただけます。

 

弘法大師像

 

弘法大師は西暦774年(宝亀5年)6月15日に現在の香川県善通寺市に生まれ、幼くして知恵が深くおられたそうです。

当像は四国を行脚された時のお姿だとか。人々の平穏な暮らしへの願いを込めて赴かれたのでしょうね。

花と一緒に撮影するといいですよ。

 

稚児大師尊像

 

弘法大師の幼い時のお姿。おさなくして知恵が深かったことから、子育てや学業成就のご利益があるとされています。

 

弁財天

 

弁財天といえば七福神の一人ですね。この弁財天は音楽弁才財福などを司る女神様です。芸道達成や学業成就、航海安全等の利益があり、祈願をする方々がたくさん参拝に訪れるそうです。

 

女人堂

 

西新井大師は江戸時代、女性の厄除け祈願所とされてきました。女人堂では、特に女性の所願成就のご利益があるとされています。

 

権現堂

 

建立の時に地鎮のために権現様を祀るよう建立されました。

 

奥の院

 

高野山奥の院を江戸後期に関東に迎い入れた際に、この地に祀りました。このことから、関東の高野山と称され、高野山の代拝所として多くの方々が参拝に来られるそうです。

 

十三重宝塔

 

弘法大師から受けた恩に報いて建立されました。十三重の塔の中には、唐の時代の密教祖である恵果阿闍梨(けいかあじゃり・746年から806年)より受け継がれた仏舎利が一粒納められています。

塔はお釈迦様の仏舎利を泰安されるために作られた建造物です。

水子地蔵

 

不動堂

 

不動明王が祀られています。不動明王は不動尊とも言い、諸願成就、災害から身を守ってくれるご利益があります。

 

三匝堂(栄螺堂)

 

さんそうどう」またの名を「さざえどう」と読みます。一見、三重塔に見えますが三匝堂という建物です。

第一印象は三重塔にしてはずんぐりしていて違和感を感じました。

江戸時代後期に関東以北で流行した構造で、堂内が螺旋階段の回廊になっています。

明治17年改築をされましたが、都内ではこの堂のみとなります。とても貴重な建物です。

初層にはご本尊の阿弥陀如来と八十八祖像があり、二層には十三仏、三層には五智如来と二十五菩薩が祀ってあるそうです。現在は、ご本尊は新本堂に移されています。

かつては、この三匝堂に参拝すれば諸国の霊場や諸仏を参拝したのと同じご利益があるとされたそうです。

 

寒桜

 

寒桜は都内では希少であまり見ることができないようです。桜の中では一番早く開花し、二月上旬から三月上旬まで楽しむことができます。

 

出世稲荷

 

ご利益が出世と聞くと、ついつい反応してしまうのではないでしょうか。

西新井大師の境内の東北側にあり、御影石の白い鳥居の奥にある赤い旗が目印です。会社で働く方も、起業した方も世の中に貢献したい、出世したいという願望はあると思います。西新井大師の境内には、厄除けのみならず、出世のご利益のある出世稲荷があります。

 

 

西新井大師の境内には、ご利益のみならず、お堂や建造物、四季折々の花々など見どころがたくさんあります。

境内には池が点在し、大本堂や他のお堂とのバランスが良く配置されているなっていう印象です。

 

大本堂の裏手側には、奥の院や権現堂、十三重宝塔があります。大本堂で参拝をした後は奥の院の参拝や四国八十八か所霊場めぐり、季節の花々を愛でながら西新井大師を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

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