不動産の仕事をしていると、お店を開店させたいので土地を探してくださいという依頼がたまに来ます。
これら店舗用地は住宅用地と違い広さが10倍以上になります。
2000㎡以上で探して下さいとか、500坪以上で探してくださいとか、時には5000坪で探してくださいとか、広さや単位はまちまちですが、店舗土地を探すために最善を尽くすわけです。
先日は、JR線のとある駅から徒歩15分圏内で、駅のロータリー付近であれば200坪以上、徒歩15分までの圏内であれば生活道路沿いで300坪以上で探してほしいとの依頼がきました。
はっきり言って、駅前のロータリーはすでにビルや駐車場などが出来上がっていて売ってくれそうな土地はありません。
かといって生活道路沿いも商店ができていて、立ち入る隙もない模様。
お客様には土地がありませんでしたと報告したいところですが、それでは仕事にならないし、お客様に最善を尽くす前から土地がありませんと伝えると信用を無くしてしまいます。
こんな時はどうするか・・・
今までやってきたことは、不動産情報サイトで売り地の情報がないかをまず検索します。
さらに、売り地のほかにも、広めな土地付きの売りビルやマンションやアパートも検索します。
空いている売りビルやマンション、アパートの場合は取り壊して更地にすることで、店舗用地にすることができます。
また、入居者が少ない売りビルやマンション、アパートは、現入居者に転居先を見つけることを条件にして明け渡してもらうこともできるため、店舗用地の候補となります。
あと、探している土地のエリアの不動産屋さんに行って情報がないか伺います。
無い場合は、名刺を渡して、もし条件に合う売り地等の情報が出てくれば名刺の電話番号まで連絡をもらいます。
それでも、売地が見つからない場合は、探しているエリアのファミレスなどの既存店の閉店情報を探します。
そして、それでも無い場合は、コインパークや月極駐車場、空いてそうなビルをピックアップし、法務局に行き登記簿謄本を請求し所有者を調べます。
法務局では規定の料金の収入印紙を貼って申請すれば土地や建物の所有者を調べることができるのです。
登記簿謄本には所有者の氏名と住所が記載されています。
登記簿謄本を取得した後は、その所有者の住所に行き、売って頂けないか交渉をします。
もちろん菓子折りや、店舗を建てたい会社の会社情報を持って。
基本的には断られますが、何度も通い、顔を覚えてもらい、買いたいお客様がいることを伝え、お願いをして、条件を提示して、納得いただくことで売って頂けることがあります。
店舗用地を探してほしいと依頼があった時は、単に不動産情報サイトだけを調べるだけでは、満足な情報が得られないのが現状です。(たまにはあるのでしょが・・・)
そんな時は現地まで足を運び、地元不動産業者や店舗用地に適していそうな土地等を探し交渉することでお客様に土地を納品することができるかもしれません。
やれることはやってみる!です。