実際にポルシェボクスターの中古車の購入したことを通じて、買うときのポイントや注意点をピックアップしてみようと思います。
その前に、ポルシェボクスターは今現在、走行距離や年式にもよりますが、初代モデルで100万円位から販売されており、2代目でも200万円以下で販売されている個体があります。
スーパーカーのポルシェですが、ボクスターは比較的購入しやすい価格になっている印象です。
維持メンテナンスは、車検代が20万円くらい、オイル交換は15000円位で出来ますので、検討してみても良いのではないかと思います。
駐車場は屋根付きが望ましいですが、もともと青空駐車場でも保管可能です。
でも、幌の状態を保つのであればカバーがあった方が良いです。カバーは15000円位でカバー専門業者が販売もしています。
さて、そんなポルシェボクスターの中古での購入の際のポイントと注意点をピックアップします
幌
ボクスターと言えば、なんといっても幌の状態です。破れや穴がある場合は避けたほうが良いです。交換費用が20万円以上かかりますので、状態が良い個体を選んだほうが良いです。また、幌がほつれていたり、破れいていたり、汚い場合は青空の保管の可能性が高いです。また、幌に損傷がある場合は雨が侵入する可能性が高くなりますのできちんと確認しましょう。
幌を販売店が新品に交換している場合もあります。
ちなみに、初代ボクスターの前期モデルの幌の後部はガラスではなくビニールのスクリーンになっています。このスクリーンがくすんでいないか、破れていないか確認しましょう。
個体によっては、幌の開閉を繰り返すと内部の開閉機器の部品に当たって生地に擦れが発生したり、ほつれが発生することがあります。
擦れや、ほつれが見られる場合は販売店に、部品が当たる部分をチェックしてもらい、可能であれば対処してもらう方が、後々破れにまで発展しなくて済みます。
幌の開閉もきちんと作動するか、どこかに当たっていないか、異音はしないかも要チェックです。
塗装
ボクスターの塗装というか、ポルシェ自体の塗装は比較的弱いと感じます。
というのも、飛び石で塗膜が傷付いたり、塗装自体が剥げてしまうことが多々あるからです。
特に、ボンネットやバンパーに飛び石の跡が多い場合、サーキット走行や高速道路でハードな走りをしたと考えられます。
ハードな走りをすれば、エンジンや足回りやフレームにも少なからず負荷がかかり影響があると思われます。
飛び石の跡は要チェックです。
フロントガラス
フロントガラスに飛び石の跡がないかも要チェックです。
フロントガラスに飛び石の跡があり、傷や割れている部分があると、いずれヒビ等が広がり危険な状態にる恐れがありますし、車検にも影響があるからです。
タイヤハウス内
タイヤハウス内にタイヤのカスが付着していないかもチェックした方が良いです。
付着している場合、サーキット走行をしていた可能性があります。サーキット走行していると、エンジン高回転、ハイスピードでタイヤが路面と擦れ合ってちぎれてタイヤハウス内に付着するからです。
サーキット使用車の場合は車体に少なからず影響がありますので、タイヤハウスを覗いて確認すると良いです。
ボンネットとバンパーの隙間
ボンネットと車体やバンパーの隙間、トランクと車体やバンパーの隙間が均一になっているかもチェック項目です。
事故車や修復歴のある個体は、この隙間が均一でないことがあります。均一でない場合、車体自体も歪みが生じてまっすぐ走らないことがあります。
ちなみに、修復歴は車体のフレームなど一定の部分の損傷があった場合に該当します。裏を返せばその部分に損傷がない場合は修復歴ありにはならないということです。
販売店側が修復歴無しと言っても、一応、隙間等確認する方が良いです。
修復の痕跡
ボンネットやトランクを開けたときにフレームに真新しい溶接の跡がないか、真新しいボルトに交換されていないかも確認です。
事故車や修復歴のある車は、損傷部分修復で溶接をしたり、新しいボルトに付け替えることがあります。
車体の傾き
車体の正面と真後ろ、横から見て傾いていないかの確認もした方が良いです。
傾いているということは車体が歪んでいる可能性があります。まっすぐ走らないため避けるべきです。
タイヤの偏摩耗
タイヤに偏摩耗がないかもチェックです。
変摩耗がある場合、タイヤの舵角バランスが崩れている可能性があります。
ハンドルを真っすぐにしたときに、タイヤが正面を向いていないということです。
アライメントの調整が必要です。
エンジン
エンジンがきちんとかかり、アクセルを踏めばきちんとエンジンが回るかも確認しましょう。
かかりが悪い場合はバッテリー交換の必要もあります。
アイドリングは安定しているか、異音はしないかを、車内と社外からメカニックの方と一緒に確認しましょう。
ボクスターはエンジンがトランクの奥にあり、トランクを開けても見ることができません。ですから、下から覗き込み、オイルが滴り落ちていないか、にじみがないかも要チェックです。
ブレーキパッド・タイヤの溝
ブレーキパッドの残量があるか、タイヤの溝が残っているかも要チェックです。
買って早々に交換となると、その分費用が掛かります。なるべく残量がある個体の方が初期費用が抑えられます。
ボンネット・トランクの締まり具合
ボンネットとトランクがきちんと締まるかも確認です。
もともと閉めるときに、手も平で力を入れて押さえつけるように締めないときちんと締まりません。結構硬いです。
修復歴があると締まりにくくなっている可能性があります。
ブレーキの効き具合
ボクスターはブレーキ自体、踏み込まないと効きませんので実際に試乗をして効きを確かめたほうが良いです。
これに関して、納車後の初運転の時に踏み込まないと効かないということを知らなくてハッとしたことがあります。
ギアの確認・走行性の確認
さらに、ギアの確認。
出来れば試乗して、ギアがきちんと変速していくかを確認しましょう。
マニュアルモードにしてシフトチェンジしていくかも同時に確認し、シフトチェンジのときのショックがないかも確認です。
ボクスターは通常のオートマモードで走るときは2速発進をします。結構なめらかですよ。
試乗の際は、真っすぐ走るかの確認も必要です。ハンドルを真っすぐにしてまっすぐ走れば問題ありません。また、轍(わだち)を走ってもハンドルを取られなければ問題ありません。
ハンドルを取られるようであればブッシュなどの交換が必要になります。
ヘッドライト
ヘッドライトのくすみもチェックです。
くすんでいるとライトの効果が落ちますし、くすんでいなければ保管状態が良かったとも言えます。(販売店が磨きをかけていればわかりませんが)
カーナビ等機器類
カーナビやエアコンが使えるかもチェック。
故障をしてる場合は修理や交換が必要です。どこまで応じてもらえるかを販売店と協議した方が良いです。
ちなみに、初期モデルまでになると、カーナビも古く交換した方が良いと思われます。そんな時は、ダッシュボードやフロントガラスに吸盤で設置するタイプのポータブルナビが性能も良くて安くて良いと思います。
修復歴の確認
修復歴があるからと言って一概に避けるべきとも言えませんが、出来れば修復歴がない方が乗っていて安心です。
中古車販売業者は修復歴の有無について公表する義務がありますので、きちんと確認しましょう。
引き渡し状態
引き渡し状態の確認も必須です。
車体には細かい傷がついていたり、へこみがある場合があります。
どこまで修復してもらえるのか、現状渡しなのか、タッチアップでの簡易補修であればしてもらえるのか交渉した方が良いです。
また、点検やオイル交換はしてくれると思いますが、ワイパーブレードの交換など消耗品の交換をしての引き渡しなのかも確認をした方が良いです。
見積もりを出してもらう際には、あれもこれもと色々なオプションなどの費用が計上されていますが、不要であればカットしていき、減額をしていきましょう。
車体の価格は安くても、車検費用や点検費用、保証費用、登録費用など計上していくとビックリするくらい高くなるケースもあります。総額で金額提示されている個体の方が安い場合もありますので、カーセンサーなどを見て良く調べたほうが良いと思います。
保証
保障に入るべきか、ということについて、最初の1年は入っておいた方が無難ではないかと思います。販売店によって保証内容や期間や価格は異なりますが、1年で20万円前後ではないでしょうか。
販売店によっては保証を付けないところもあります。事前に確認した方が良いです。
初めての外車、ポルシェといった場合、どんな具合かもわかりませんし心配です。まして、初期型のように古くなると余計に心配です。費用は掛かりますが、保証に入っても良いのではないかと思います。
ボクスター自体は良く出来ている車だと思いますので、走行距離や年式にもよっても入るか入らざるべきかは販売店の方と話し合いながら決めても良いかもしれません。
洗車について
ボクスターの場合、洗車は手洗いが基本です。幌があるため洗車機に掛けると幌が痛みます。
ですので、ガソリンスタンドで手洗い洗車をお願いするか、ご自身で手洗いをすることになります。
ただし、コーティングをかけることで、洗車場にある高圧洗浄機の噴射で大体の汚れは流れます。後は、吸水性のある生地で当てるように吸水させれば傷もつかなく、光沢を持続できます。
以上、ボクスターを中古で買う場合のポイントや注意点について自分自身購入した経験上のことを感じたまま書いてみました。ご参考までにどうぞ。