川越の七福神めぐりでお寺を歩きながら回ったら夕食の時間になったので菓子屋横丁の大穀でうな重(松)を食べました。
川越には、うなぎ屋さんがたくさんあったのですが、夜開いているうなぎ屋さんが、たまたま大穀でした。
菓子屋横丁も夜は閉まってしまうので、暗い空間に大穀の店構えが、闇夜に浮かぶ高級料亭のよう。
さっそく、店内に入ると、「本日のうなぎ」「浜名湖」と「本日のうなぎ料理は高篠が担当いたします」の木製の看板がありました。
国産うなぎを、担当者が責任を持って料理するというこだわりが垣間見えた瞬間。
このお店で良かったと思わせてくれる演出。
客間は2階に案内されました。
店内は清潔感のある和室。
うなぎ屋ですから・・・
大穀は蕎麦にもこだわりがあるようで、ガラス張りのそば打ちの部屋がありました。
他にも、甘味もおすすめだとか。
菓子屋横丁にあるので、休憩として立ち寄るお客さんも多いのだと思います。
隣の席のカップルは、スイーツを食べていました。
川越の街を歩き疲れた体に、スイーツはひと時の安らぎを与えてくれるのでしょうね。
でも、私たちは、う・な・ぎ。
メニューはお店の入口へとつなぐ通路前にあるメニューを見て、うな重(松)に決めていました。
3500円という価格やいかに・・・
注文時に、「30分から40分のお時間がかかります」と言われましたが、おいしいうなぎであれば待つに値します。
待ち時間に期待も膨らみます。
そして、注文してすぐに、金色のお盆が運ばれてきました。
これは絢爛豪華なお盆。
厳かな気持ちになります。
うな重を迎える儀式。
よく見ると、箸置きはウナギ。
可愛らしい姿・・・
やっと、待ちわびたうな重が到着。
重箱が豪華で、開けるだけなのに重みを感じてしまいました。
玉手箱ですね。
開けてみると、ふっくらとした焼き立ての、照りがあって、香ばしい香りのするうなぎ。
隣のお椀は、肝吸い。
さっそく、うなぎに箸を入れると、ふっくらとしていて、柔らかい。
スーッと入る箸。
皮も柔らかく、全体が箸で切れるので、適当な大きさに切って、口に運べば、甘く香ばしいタレがうなぎの味を引き立てます。
柔らかいので口の中で溶けるとまではいきませんが、ほどけていく感じ。
もちろんくさみやクセはなく、食べやすいので、バクバク口に運んでしまいます。
本当は味わいたいのに・・・
お米には、タレがしみながらも、コメの周りを良くコーティングして粒の弾力を残している感じがいい。
山椒は入れすぎるとせっかくのうなぎの味を弱めてしまうので、ほんの少しか、一部にかけて楽しんだ方がいいです。
お吸い物は、うなぎ一匹を使用しているため、大きな肝。
弾力があります。
さて、3500円の価格やいかにと言いましたが、3500はお得だと思います。
かなりクオリティは高いし美味しいです。
大穀は素材と調理とお店のこだわりをすごく感じます。
次回、川越に行った際にもまた寄りたいと思わせてくれるお店でした。