埼玉

川越七福神めぐりは半日でめぐれてご利益も頂ける良い散歩でした

 

先日の日曜日に、小江戸で有名な川越で七福神めぐりをしてきました。

 

しかも、七福神のご利益も頂きながら、半日の散歩で運動不足も解消できる何ともありがたい副次的なご利益。

 

ご利益をいただくには、体を動かすことも必要ということですね。

 

でも、目的があると、楽しく歩けます。

 

天気が良い日は本当に気持ちがいいですよ。

 

途中の大きな寺院や住宅街、蔵造りの街並み、菓子屋横丁を見ながら歩くと、意外にあっという間で、次のお寺までが楽しい散歩になります。

 

川越の駅前の繁華街から住宅地、田園風景、蔵造りの歴史を感じる街並みの移ろいを見て感じて、日本の発展と、守るべき姿も感じることができます。

 

私たちは歴史の中に生きている・・・そんなことも感じることができたと思っています。

 

ところで、パンフレットによりますと、約6キロの距離でめぐるとことができるとのこと。

 

実際にはもう少し歩いた印象です。

 

理由は、道を間違えたことと、川越駅からスタートして川越駅にぐるっと回って帰ってきたからだと思います。

 

大体7キロから8キロかな。

 

いきなり歩くと足腰にダメージがありますので、様子を見ながら歩くといいと思います。

 

お寺とお寺の間は、場所によって5分から25分くらいですから、程よい距離といえますが、妙善寺から天然寺、天然寺から喜多院の道中は休めそうなお店はなかった記憶なので、無理せず歩きましょう。

 

もちろん、長距離を歩きますので、スニーカーや運動靴がベスト。

 

途中途中で行き先の看板もあります。

 

 

喜多院は境内にベンチがあり、川越市街は蔵造りの街並みがありますので一休みできるお店もあります。

 

ちなみに、ひと巡りが終わった後のコーヒーは格別。

 

とはいっても、川越駅の駅ビルにあるファストフードですが、疲れた足腰が椅子に座ることで、疲労から解放され、のどを通るコーヒーが体にしみます。

 

さて、七福神と言えば、

威光 毘沙門天

寿命 寿老人

有福 大黒天

清廉 恵比須天

人望 福禄寿神

大量 布袋尊

敬愛 弁財天

ですね。

 

さらに、七福神めぐりのお寺は、

威光  毘沙門天   妙善寺(みょうぜんじ)

寿命  寿老人    天然寺(てんねんじ)

有福  大黒天    喜多院(きたいん)

清廉  恵比須天   成田山(なりたさん)

人望  福禄寿神   蓮馨寺(れんけいじ)

大量  布袋尊    見立寺(けんりゅうじ)

敬愛  弁財天    妙昌寺(みょうしょうじ)

です。

 

めぐるルートはパンフレットの紹介されている①妙善寺から⑦妙昌寺のルートがいいと感じます。

  • 妙善寺
  • 天然寺
  • 喜多院
  • 成田山
  • 蓮馨寺
  • 見立寺
  • 妙立寺

 

4か所目の成田山を参拝したくらいで半分をめぐっているので疲労も出てきます。

 

成田山から蓮馨寺の間で喫茶店を見つけて休憩をとるか、蓮馨寺から先の蔵造りの通りでお茶をするといいですね。

 

また、喜多院の境内にあるベンチで、本殿を眺めながら川越の歴史ある風景に浸るのもいいです。

 

参拝をした各お寺はどれも個性というか、各々独自の雰囲気があって面白いです。

 

パンフレットや案内板にある解説を交えて簡単に綴ってみます。

妙善寺(毘沙門天)

 

川越駅をスタートして約5分です。

 

住宅街にある印象。参拝者は少なく、こじんまりとした感じ。

 

静かで居心地がいいです。

 

天台宗に属して、開山尊能法印が寛永元年に建立しましたが、天明の火災によって焼失。昭和53年に再建されました。比較的モダンな印象。

 

ご本尊は不動明王、脇には阿弥陀如来が安置されています。

 

七福神は本堂の中に安置され、七福神スタンプは本堂の前にあります。

 

 

水琴窟はきれいな音色。妙善寺に限らず絶対に音色を聞いた方がいいと思います。

 

 

お寺の境内と水琴窟の音色が、気持ちを落ち着かせ、リラックスさせてくれる感じがいい。

 

境内には、さつまいも地蔵尊もあります。

 

 

毘沙門天は四天王の一尊。仏教の守護神ですね。

 

 

よろい、かぶと、左手に持っている宝塔、右手の鉾が特徴。

 

宝塔は福徳を授け、右手の鉾は邪を払ってくれます。

 

開運厄除けですね。

 

天然寺(寿老人)

 

大日如来をご本尊として安置している天然寺。創建は天文23年(1554年)。

 

妙善寺からは15分くらいです。

 

国道16号沿いにあって、道中の住宅街の景色から、畑の見える移ろいがまた楽しい。

 

 

境内には願掛観音像や六地蔵があります。

 

もちろん願掛地蔵像にお願いをしてきました。

 

境内には池があり鯉が泳いでいます。

 

 

上品で落ち着いた雰囲気と空気。手入れがしっかりされていてきれいな境内。

 

 

心が落ち着いて気持ちが安らぐ感じがします。

 

 

七福神は本堂を正面にしての右手側のお堂に安置され、七福神スタンプはお守りの授け所脇にあります。

 

 

 

水琴窟ももちろんあります。

 

 

寿老人は中国の神様。老人星の化身で、福禄寿と同体異名であると言われています。

 

 

富財、子宝、諸病平癒のご利益があります。

 

長寿の神として親しまれていますね。

 

喜多院(大黒天)

 

天然寺からは25分くらいで、一番歩くため、距離がある印象。

 

住宅街や学校のある風景を抜け、喜多院の周辺には東照宮や日枝神社といった、寺社仏閣が集中している印象があります。

 

創建は天長7年(830年)。歴史が深い!

 

寛永15年(1638)の川越大火で現存する山門を除いて焼失してしまったのですが、将軍家光公が江戸城の別殿を移築してその他の諸堂を再建したそうです。

 

境内は広く、五百羅漢像や多宝塔などの文化財を拝見することができます。

 

 

参拝者も多いです。

 

国指定重要文化財ですので、どちらかというと、観光地的な感じです。

 

喜多院での厄除けだんご、なかなか美味しいです。

 

 

米粉のだんごに、香ばしいしょうゆ味。

 

3本セットか5本セットでの販売です。1本で購入できるとうれしいのが正直な気持ち・・・

 

大黒天のお堂は参拝する大きな慈恵堂の右手側にあります。

 

 

スタンプ台はお堂の右下部分しあります(大黒尊天の札の下あたり)。

 

 

大黒天のお堂は見つけずらいので、境内の案内板を見るといいです。

 

大黒天は古代インドの神様です。くろ(黒)くなってまめ(魔滅)になって働いて大黒天を拝むと大福利益が得られるとされています。

 

成田山(恵比須天)

 

成田山新勝寺の別院で真言宗密教の寺院です。

 

喜多院からは2分くらいです。

 

ほぼ隣というか、間隔が一番狭いです。

 

喜多院を出て成田山に到着した瞬間に、えっ、もう着いた?って感じです。

 

ご本尊は不動明王。

 

成田山も比較的大きい寺院です。

 

喜多院は広い駐車場に参拝者の車がたくさん入りますが、成田山も駐車場が広く、参拝者が多いです。

 

成田山はお守りの授け所が新しくて大きいです。

 

 

スタンプはお守り授け所にあります。

 

 

恵比須天のお堂は本堂を正面にして参道の中ほどの右手側にあります。

 

 

お堂の右足元には水琴窟。

 

 

喜多院と成田山は七福神の寺院の中でも最も大きいといえます。

 

 

恵比須天の恵比須は外人を意味するエビスの言葉と同一で、本来は異郷から来臨して人々に幸福をもたらすと信じられた神。

 

福の神として農村では田の神、山村では山の神、漁村では海の神、都市では市の神として商人からも深い信仰が寄せられています。鯛を抱いている姿はおなじみですね。

 

蓮馨寺(福禄寿)

 

成田山からは10分くらいあり、最も川越市内寄りにあって、蔵造りの街並みのある手前です。

 

ここまでくると、道沿いには人通りが多く、にぎやかな感じがします。

 

蓮馨寺は子育吞龍上人で親しまれています。

 

本殿の龍の彫刻が勇ましい。

 

 

右手側には賓頭盧尊者様も。

 

 

自分の体の悪いところと、同じところを擦ると良いとされています。

 

蔵造りの街並みの手前だけあって市街地の中にある寺院だなって、境内から見えるマンションからわかりますね。

 

 

でも、何となく、個人的に懐かしさを感じる境内。子供のころお寺や神社の境内で遊んだよな・・・

 

 

あの時が懐かしい。もういい大人。見た目だけは・・・

 

でも大人になった今だからこそ、子供のような無邪気さは無くさないでいたいと感じることができた境内。

 

スタンプはというと、境内左手のおみくじの脇にあります。

 

 

さて、福禄寿は幸福、高禄、長寿の三徳を具えてこれを人に与え、方位除災、商売繁盛、延寿福楽などのご利益を与えてくれます。

 

 

蓮馨寺では、右手に霊芝、左手に神亀を持ち癌や脳卒中を早く治しなさい、そうすれば福禄寿が得られますと教えています。

 

見立寺(布袋尊)

 

蓮馨寺からは15分くらいの、蔵造りの街並みや菓子屋横丁を抜け川沿いを歩くルートは、これまた観光地っぽい。

 

 

人混みの中をかき分けて進むため、土曜日や日曜日や祝日、行楽シーズンは歩くペースは落ちます。

 

道路には車もバスも通ります。気を付けながら歩きましょう。

 

蔵造りの街並みの中を歴史ある寺院目掛けて歩くのはなかなか風流。

 

かつて、この時代を生きた人になった気分。

 

蔵造りの街並みや菓子屋横丁で休憩したり、お土産の買い物もいいですね。

 

境内入り口にそびえ立つ大きなヒマラヤ杉は圧巻です。

 

 

本堂は一見普通のお寺の印象。

 

 

でも、開山は永禄元年(1558年)

 

ちゃんと歴史はあります。

 

ただし、現在の本堂は明治14年建立。

 

境内は落ち着いていて、ここに七福神がいるとは思えないというのが正直なところ。

 

でも、ちゃんといました。

 

でも、本堂にお移りになられていました。

 

 

水琴窟もあります。

 

 

スタンプは社務所前にあります。

 

 

布袋尊は中国唐時代の禅僧。

 

 

名前は契此。

 

小柄で太鼓腹をしており、大きな袋を担いで各地を放浪し、吉凶を占い、福を施したといわれています。弥勒菩薩の化身とも言われ、昔から崇められています。

 

妙昌寺(弁財天)

 

 

見立寺からは15分くらい。

 

川沿いを歩き、住宅街の中を進むと現れる妙昌寺。

 

最後(7か所目)の寺院。

 

永和元年(1375年)に現在の幸町に開創。

 

その後、江戸時代の城下町整備によって今の場所に移りました。

 

弁財天のお堂は本殿の左脇の坂を下りた奥の右手側にあります。

 

 

スタンプはお堂の右下。(灯篭に隠れている場所)

 

 

弁財天は七福神の中でも唯一の女神です。

 

 

芸術や財福、延寿を授ける神様として古くから商人や芸人など幅広い人々の信仰を集めています。開運や福を招いてくれる女神さまです

 

最後に完成した七福神スタンプを再度。

 

 

インターネットで専用の用紙をダインロードしてコピーできるはずですが、記念にと思って色紙に押しました。

 

大事な神様たちです。

 

家の中に飾って拝ませていただきます。

 

それにしても、日が暮れてしまい、足腰の疲労もたまっていました。

 

ということで、七福神を全部めぐれたお祝いに、うなぎ屋さんで夕食を食べて帰りました。

 

川越の七福神巡りはとても良い運動にもあるし、疲れたにもかかわらず、達成感から清々しく、たのしいです。

 

世間は景気のいい話を聞く半面、あまりいい話も聞きません。

 

頑張ることも、努力も必要です。

 

でも、どうにもいかないこともあります。

 

そんな時は、無理せずに、七福神にお参りにって、時を待つことも必要かもしれませんね。

 

頑張れば、きっと七福神たちが力を貸してくれるかもしれません。

 

ですから、一日一日を大事に頑張りましょう!