先日、御殿場にある神場山神社(ジンバ ヤマジンジャ)に行ってきました。
御殿場アウトレットからは約10キロの距離で、車で約20分くらい。
御殿場アウトレットに行った際には行くべき!な神社だと思っています。
とはいっても、今回初の参拝なので、しかも、神場山神社の存在を全く存じ上げていなかったのですが、御殿場アウトレットの帰りに、御殿場の寺社仏閣を調べていたら、検索にヒットして、興味が湧き行ってみようと思ったのです。
というもの、神場山神社は厄と病を断ち切ってくれるご利益があり、境内には人の背丈はあるであろう大きさのハサミが祀られているという、一見風変わりな感じが、私の第六感というべき感覚を刺激して、何かを察したからなのです。
実は、神場山神社はパワースポットとして、ひそかなブームのようで、社務所の方にお話を伺うと最近は遠方から参拝に来る方が増えているとか。
社務所の方も、ビックリしているそうです。
確かに、若い方々や家族連れの方々が来ている様子が伺えました。
さて、みなさんは、ハサミを祀るとはちょっと変わった神社だなって、興味が湧きませんか。
私自身、喘息、片頭痛、白内障、高眼圧症、アトピー、乾燥肌・・・結構疾患があるものですから、是非とも健康になりたい!
ということで、病気とは縁を切りたいのです。
病気を患っている方、厄年の方、最近いいことないなって感じた方は参拝してみるのもいいです。
ご利益を頂けるかもしれません。
神場山神社とは
神場山神社は神場という土地にあるため(ジンバ ヤマジンンジャ)と呼ばれ、「神場の山の神さん」と親しまれています。
その由来をパンフレットによりますと以下のように記載があります。
「山神社の祭神は山を司る大山祇命(おおやまつみのみこと)。富士山を司る木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)のお父さんです。歴史は、今からおよそ千年前(平安時代中期)。京都から大山祇命が移されたことから始まり、七百年ほど前、山仕事に従事するきこりたちが、山の安穏を祈ってお参りし、仕事が無事に終わると道具のオノやナタ、ノコギリなどを奉納していました。時代が流れ参拝者が変わると、戦いに行く人々の無事を祈る為、病気や厄を断ち切る為など、参拝者の願いとともに奉納する物ははさみに変わっていきました。五穀豊穣も願って鎌も奉納されています。富士山麓の聖場として、大天狗を神社の守り主に置き、霊験あらたかな神社と伝えられています。」
なんと、1000年の歴史がある神社!
こじんまりとした神社ですが、あなどるなかれ!ですね。
大山祇命は山を司り支配する神ですから、きっと金運や商売繁盛のご利益も頂けますね。
さて、神場山神社の参拝レポート。
まず駐車場。
駐車場は広い印象です。
駐車場からは、神場山神社の境内へと誘う鳥居が見えます。
この鳥居は二の鳥居で、一の鳥居は駐車場に来る途中でくぐっていました。
そして、神場山神社を主張する看板。この看板には、由緒も書かれていますので、一読してから参拝すると、神場山神社の事を一層理解できますので、是非読んでみてください。
読むのに時間はかかりません。
鳥居の先は杉の木が茂り、神聖な領域を醸し出しています。
杉の樹齢はどれくらいなのだろうか・・・
そして境内へ続く参道。
鳥居をくぐると二股に分かれ道。
そして、いきなり下りの階段。
「参拝」の標識に従って左手側に進みます。
手すりもあって、足元も整備されて、歩きやすい。
まるで庭園を歩いているかのようです。
階段を降り切った先には、澄んだ神光乃池という澄んだ水を湛えた池があり、神場山神社の品格を感じる。
この澄んだ水を湛えた池には橋。
私、橋を見ると渡りたくなってしまうので・・・もちろん渡りました。
橋の真ん中から見る水面は静寂に包まれ、さほど波がたっていない鏡のよう。
ひんやりして清々しい山の空気。深呼吸が気持ちいい。
橋を渡るときは落ちないように気をつけて。
結構、幅がないです。
池の反対側には御神木。背が高い。
この御神木は、サワラの木で、よろこぶの木といわれています。
その由来は、「この御神木であるサワラ(椹)のこぶを三度なでて、その手で自分の瘤をなでると、諸病、諸諸の癌を治してくれると昔より伝えられて信仰されています。この木は立派に繁り、今日にいたり人々は、よろこぶの木ともいっております。」
きっと、病を抱えている方々が、御神木を撫でて治った喜びを、御神木に敬愛を込めてよろこぶの木と呼ぶようになったのでしょう。よろこぶの「こぶ」と「コブ」。(自論)
足取りは軽く、参道を進むと階段。
参道脇の木々は太くて立派なものも。
周囲を見ると、木々に囲まれ、富士山も近く、ここは山神社ということが雰囲気で納得してしまう。
拝殿までの短い参道の道のりですが、神光乃池やよろこぶの木の見どころがあります。
ですから、ゆっくり見て、感じて、ご利益を頂きながら進むといいですね。
そして、階段に先には三の鳥居と拝殿。
参道と灯篭と三の鳥居とのバランスがいい。
三の鳥居手前で一礼。
境内は開けていて、とても静かで、心が落ち着きます。
山の空気に包まれながら、毎日の仕事で波立った感情や不安な気持ちが落ち着きを取り戻し、いつもの自分に変わるのがわかる。平穏を取り戻した自分・・・
きっと、心の中のノイズというか、雑念というか、心に住み着いたおもりとうような体や心にあるべきではないものを、神場山神社の大きなハサミが立ち切ってくれた。
すごい・・・境内に入っただけで・・・
こんな感覚に包まれながら、右手にある手水舎でお清め。
竹筒から流れ出る水は水深100mからポンプで汲み上げているバナジウム水。
きれいな水ですね。
さすが富士山のお膝元。
両手と口を清め、同時に大地から湧き出るエネルギーを頂きました。
考えてみれば、スーパーやコンビニで富士山の水を買っているのに、ここでは、湧き上がっている。
すごい・・・!
さて、右手にある藤棚は「縁結びの藤」。
富士山の「富士」と「藤」が掛け合わさっている。
これもまた神秘。
縁結びの藤は5月初めになると白と紫の花が咲き、良い香りと共に参拝者を楽しませてくれています。
長く生き、上に向かっていることから縁結びの藤と知られ、カップルの参拝も増えているとのことです。
訪れた時期が冬だったので、藤の咲く姿を見ることはできませんので、次回は5月に来て見てみたいです!
拝殿脇には、奉納された大きなハサミを見ることができます。
小さなはさみから大きなはさみ。
大きいはさみは、その大きさにびっくり!
正直、恐怖を感じるサイズ。
でも、病や悪縁を断ち切るにはこのくらいの恐怖感が無いといけないのでしょうね。
はさみについて、パンフレットによりますと、「神場山神社のはさみには、疫病を断ち切り邪心を摘取る意味があります。境内には大小さまざまなはさみが奉納されており、本殿には高さ3メートル重さ60キロの日本で一番大きなはさみも祀られています。病気の治癒や悪縁を切るなどの祈願をする時、はさみを枕の下に置いて寝ると願いが叶うといわれています。昔は、願いが叶うと借りたはさみをひとまわり大きくして返していましたが、大きなはさみを作る鍛冶職人がなくなった現在は、はさみを返さず神棚に安置し、お礼詣りをして神様に気持ちを伝えるようになりました。厄を切り、病を絶つぞ、という強い気持ちが湧いてくる頼もしい神様です。」
今流行りの感染症を断ち切ってください!そんな願いを込めてお祈り。
拝殿では、持病の完治、嫌なことが起きないようお祈りし、これから、もっと頑張って目標を達成し、みんなの役に立ちたい、きっと役に立ちますと意思表明。
拝殿の中は出入りができ、奉納された大きな木彫りの天狗の面や3メートルの巨大なはさみがありますからぜひご覧になってください。
祀られている神様の近くにも寄れます。
拝殿の左わきには御神水も湧き出ています。
富士山に降った雪や雨が長い年月の旅をして、その途中でろ過され清らかに湧き出たありがたいお水です。
神場山神社は水もテーマになりますね。
手水舎と御神水には富士山の恵みの水。
そして富士山から続く大地と神聖な空気。
パワースポットになるわけです。
拝殿の彫刻も素晴らしい。
厄を断ち切るということを表している思われます。
こちらは豊漁。
拝殿からの藤棚。満開になると絶対にきれいになると、妄想をして眺める。
社務所では各種お守りが売られています。
お守りも、やはり、はさみ。
200円から500円がメインになりますが、お手頃感がありますね。
でもご利益はきちんといただけます。
もちろん、おひとつ。
これで、持病が良くなり、良縁に恵まれる!
社務所では、お父さんたちが気さくに話しかけてくれました。
どこから来たのか、何で神場山神社を知ったのか、拝殿の中は見たのかとかの質問から、世間話までしてくれて楽かったです!
地元の方との触れ合いも旅の醍醐味。
話好きな私は、ついつい長話し。
これも、神様がくれた良縁ですね。
人の縁は大事したいし、話をしてくれたお父さんたちの健康と益々の発展を願っています。
この社務所では、神場地区の役員さん方が毎日交代で神場山神社を守っています。
しかしながら、電話はないようですね。
神場山神社は御殿場アウトレットからも約20分くらいで行ける距離ですから、是非お勧めします。
富士山のお膝元、神々しい境内、はさみが奉納される様子は、唯一無二。
規模は小さいですが、存在感は大きい!
そんな印象を受けました。
近いうちにもう一度訪れてみたいと思わせてくれた神社でした。
神場山神社
412-0047
静岡県御殿場市神場1138-1
電話はありません
駐車場 100台