たまに、かつて乗ってきた車のことを思い出します。
パジェロにロードスターにアウトランダー。
本当に大事に乗っていました。
今、新しいオーナーさんのもとで元気に走っているのだろうか・・・
大事にされているのだろうか・・・
そんなことを思い出すのです。
車はいろんな経験をさせてくれるし、思い出を与えてくれる。
まさに家族の一員です。
だから、車の調子が悪くなると心配になるし、調子がいいとうれしくもなります。
それに、嫌なことがあれば、ドライブでひとっ走りすれば、嫌なことも忘れて気持ちも晴れるし、大切な人と一緒にいられる空間を提供してくれるし、一人になりたいときは部屋にもなるし、眠いときには寝室にもなってくれる。
気分が晴れない時は、車の方から、どうした?と心配してくれて、高速でも走りに行くかと、付き合ってくれる。
そんな車で思い出深い一台がパジェロ。
パジェロを手放したのは、もう15年も前だから、もしかすると海外に行っているか、それとも・・・
どうしているかな。
パジェロはスキーにも海にも高原にも温泉にも買い物にも通勤にも、往復1000キロ近い旅行にも連れて行ってくれて、ずっと乗ろうと決めていたのに、エンジンが故障して、修理費が結構かかるため泣く泣く手放しました。
顔のアトピーがひどくて、人前に出るのが嫌だったときは、パジェロで一回りをして気分を変えていてものでした。
パジェロが、気にするな。治る。自分らしく生きろ!って言ってくれてるかのようにエンジンを回して加速してくれる。
勇気づけられた。
買い替えの時、業者に引き取りに来てもらいましたが、業者の方が、こんなにきれいに乗っているのだから直して売らせて頂きますと言っていただきました。
スカイブルーに近い色のパジェロ。
限定色で、姿が勇ましくて、いつも洗車が楽しかった。
長距離運転も疲れなくて、いつも運転が楽しかった。
上手くいかないことがあったときには、良く走りに行って、気分を晴れさせてくれました。
車自体がしっかりできていたので、乗っていても安心だし、守ってくれている感じは
やっぱりパジェロだった。
雪山だろうが悪路だろうがどこでも走るし、どこに行くにも心配はいらなかった。
そんなパジェロと最後の日。
冬の夜8時。
寒い中、車内に忘れ物はないかチェックして、業者の方にカギを渡し、庭を回転。
この時はかろうじてエンジンがまともに動いてくれた。
最後のあいさつのように。
そして、積載車に積まれ、窓越しに「ありがとうございました」と業者の方。
返事を返すと共に、約10年間人生を共にしたパジェロに「ありがとう、もし、無事修理が終わたら、新しいオーナーさんのもとでも元気に走って」「手放すことになってごめん」と私。
後ろ姿を見送って本当の別れ。
やっぱり、今まで苦楽を分かち合った家族がいなくなるのは寂しい。
ぽっかり穴が開いた感じ。
でも、もうじき新しい家族が来る。
別れがあれば、新しい出会いもある。
新しい出会いから、また新しい人生がスタートする。
パジェロは、そんなことを教えてくれました。
新しい車は、今度はどんな経験や思い出を与えてくれるのだろうか。
そんな期待感を抱き新しい家族を待つ。
でも、それもこれも、新しい家族と人生を新たにスタートできる期待感を持てるのは、今まで共にしたパジェロがいてくれたから。
パジェロに感謝!
そして、今はボクスターとML350が家族。
もちろんコペンも。
スーパーカーオーナーズクラブという世界に導いてくれたボクスター。
仕事の飛躍のきっかけをくれたML350。
小さいけど、速くて、子供たちに人気のコペン。
車は、いろんな思い出と経験を与えてくれます。
まさに家族の一員です。
汚れれば洗うし、定期的なメンテナンスをするし、パーツも交換する。
人に例えると、お風呂に健康診断や通院。
オイル交換も、タイヤ交換も、車検も、洗車も、パーツ交換も実施後は車が喜んでいる感じがする。
洗車のあとは、きれいな姿をいろんな人に見てほしくて、すぐに走りに行く。
でも、洗車の後ってなぜか雨が降ることが多い。
この時のショックったらありゃしない・・・
オイル交換の後はエンジンが滑らかに回ってくれるから、すぐさま走りに行って、フィーリングを楽しんでしまう。
これも、家族と一緒に過ごす時間ですね。