先日、メルセデスベンツのスーパーカーであるAMG—GTのオープン版のAMG—GTロードスターに試乗させて頂きました。
メルセデスベンツの旗艦店、東京ミッドタウン六本木からほど近いメルセデスミーにてトライアルクルーズでの試乗です。
なぜAMG—GTロードスターを試乗したのか。
答えは、AMG—GTロードスターをもっと知りたいのと、正直な気持ち欲しいからです。
買えるかどうかは別として、欲しい気持ちを隠して生きることは自分らしくないので、自分の気持ちに正直になった結果欲しいという結論に至ったわけです。
欲しいものを目標として生きること、頑張ることはとても大切なことだと思います。
目標があることで人生に張り合いができますし、何より楽しくなります。困難なことが立ちはだかっても乗り越える勇気と力をくれます。
ですから、欲しいものは欲しいと口に出すことも大切ですし、どんな物でも欲し物は欲しいと思うことは大切なのです。
フェラーリという車の存在を知った10代のころから今までフェラーリが欲しいとか、他、ベンツが欲しいとかポルシェが欲しいとか思い続け、今ではいくつか叶っています。
途中山あり谷ありで、すべてを投げ出したくなったこともありましたが、欲しいという気持ちがあったからこそ乗り越えかなえることができたと思います。とはいっても、まだまだ目標への途中ですので、先を見て頑張ろうと思っています。
ところで、そんな目標の一つであるAMG—GTロードスター。
以前にAMG—GTに乗せてもらったことがありましたが、その存在感と走りの面白さ、マフラーの奏でる音、車の剛性感、車内の質感、硬いんだけど程よくしっかり路面をとらえる足回りはさすがAMGだと感心しました。
そんなAMG—GTにオープンエアーを加えたら鬼に金棒。というわけでAMG—GTロードスター希望!
ボクスターに乗っているので、やっぱりオープンは欠かせないです。
先日のAMG—GTロードスターの試乗では、エントランスに駐車・展示されている車両に乗り込み、エンジンスタート。息吹を吹き込みます。
エンジン始動のマフラーからの爆発音とともに、AMG—GTロードスターが目を覚ましドロドロというマフラーサウンドを奏で、周囲にいた人は一斉にこのAMG—GTロードスターに注目。
その容姿はさることながら、エンジンをかけることで、その存在感に勝てるものはいないくらい。
コーヒーを飲んでいる人は手が止まり、歩いている人は凝視。
そして次に幌のロックを外し、いざオープンエアーへといざなうスイッチをオン。
ものの数秒で閉ざされた車内は外の世界へと解放され、背中からはマフラーサウンドが一層響き渡ります。
AMG—GTロードスターの試乗はハンドルを握ることはできませんが、走り出した瞬間のクラッチの接続具合、路面の凹凸感が背中やお尻を伝い、AMG—GTロードスターが語りかけてくるようです。
この車は、コミュニケーションを取りながら運転するのだと感じました。
さて、国道246方面へ走りだしアクセルオン。鋭い加速感が背中をシートへ押さえつけ、それと同時にマフラーサウンドは大きくなり、アトラクションのようでクセになりそう。
カーブは硬いけど座り心地にいやらしさがないバケットシートがホールドしてくれて、硬めにセッティングされた足回りと、大口径のタイヤが路面をしっかりととらえてきれいにカーブを曲がっていく感じ。
走り出すと、オープンであるが故に日差しを受け、周囲の音をダイレクトに聞き(特に心地の良いマフラーサウンド)、風を切る感覚、目を上へと逸らすとビルの谷間を疾走している爽快感は体に焼き付き、そこにAMG—GTロードスターという要素が加わることで、最高な時間に変わることは間違ありません。
そして、信号でのブレーキは、素直に制動をかけてくれて、これもまた車体の大きさを感じさせない。
国道246へと信号を右折し加速。アクセルを踏み込むと今までとちがう異次元の加速。
気持ちを高揚させてくれるマフラーサウンドに併せて、シートにめり込むようで、かつ、景色が横へと素早く流れるような感覚は普段の生活ではありえない体験。
この車は、耳で聞き、手足で操り、肌で風を感じ、鼻で町の匂いを感じることができる。
もう車ではなく工芸品です。
こんな車はあまり存在しないです。
さらに、フワッと加速するけど、硬めのバケットシートがホールドしてくれて安心感は抜群。
先の信号が赤のためハドルシフトでシフト減速するとマフラーからはパンパンとアフターファイアの音。レースマシンですから、減速時のターボラグを解消するためのミスファイアなのでしょうが、公道でするとはAMGの本気度を感じます。
首都高やサーキット場を走れば本当に気持ちがいいんだろうなと思いました。
10分くらいの試乗でしたが、脳天炸裂といった感じでAMG—GTロードスターに乗って感じた感覚が頭から離れなくなり、今、虜になっています・・・