今回は、宅地建物取引士、いわゆる宅建士の間違った勉強法と合格のための勉強法を紹介していきます。
インプット重視は間違い
まず、宅建士の間違った勉強法としてテキスト重視のインプットに偏った勉強があげられます。
つまり、テキストの学習のみ、または、問題集をまともに解いていない勉強法です。
一生懸命テキストの重要箇所を覚えようと何度も何度も繰り返し読んだり、ノートに書きだしたりして頭の中にインプットする勉強の仕方と言えますが、これでは時間がかかりますし、何より、効率が悪いく、問題の解き方をマスターできません。さらに、問題を解かないと内容を覚えませんし理解できません。
言わば、車の運転と一緒です。教本だけでなく、教習場で実地の運転の練習をするから実際の道路で運転ができるようになるのです。
確かに、問題集をたくさん解くことは面倒です。テキストだけで合格できれば万々歳ですがそう甘くはありません。なにせ宅建士試験は落とすために試験ですから。
問題集を繰り返し解くこと
なので、問題集を繰り返し解くことが重要です。
問題を解くことの重要性は、本試験という相手を知ること、問題に慣れること、インプットした内容を問題を通じて理解、覚えることで力をつけることなどがあげられます。
したがって、宅建士試験に合格するためにはインプットの勉強とアウトプットの勉強をバランスよくすることが肝心です。
どちらかというと問題集のアウトプットの方が比重が大きいです。
宅建士の学習は、テキストやDVDなどで学習した後に繰り返したくさんの問題を解いて、本試験でも解けるようになることが目標のため、インプットの勉強の後には多くの問題集を解いてアウトプットを訓練する必要があります。
具体的には、テキストの一読、DVDの視聴後は問題集、特に過去問を解いて、間違えた問題については解説を読み、テキストに戻り理解する。これを何度も繰り返します。
もちろん1回や2回、問題集を解いただけで合格ラインに届くとは言いがたいです。
なので、先ほどの書いたように、問題集を繰り返し何度も解きながら間違えた部分は解説を読み、テキストに戻り理解し覚えていく作業を繰り返します。
問題集を繰り返し解いていくうちに、絶対に間違えない問題、時々間違える問題、必ず間違える問題が出てきます。特に、学習時間に余裕のない方は、問題集を繰り返し解いていく中で間違えやすい問題、必ず間違える問題を重点的に繰り返し解き、覚え、理解していくといいと思います。必ず解ける問題は理解しているといえるため、毎回解くと時間のロスになります。そのため2回に1回とか試験直前にチェックするくらいでも良いと思います。
問題集の使い方
問題集の使い方として、解説にテキストの内容などを書き加えて、問題集自体をテキスト代わりにする方法もあります。
本試験では過去の問題が姿を変え繰り返し出題されているケースが多いです。ですから、過去問を解き慣れることはとても重要です。過去問が繰り返される理由は、試験問題の難易度が、その年によってばらつきが生まれないようにするためと言われています。
どこに何が書いてあるかが分かるくらい過去問題集をマスターできればしめたものです
まとめ
結局、宅建士試験の合格のカギはどれだけ問題(特に過去問)を解いたかといえます。
なので、テキスト、DVDの学習のインプットに偏ることは良くありません。
確かに、テキストをたくさん読んだり、DVDを2時間も見ていると学習自体がはかどったと感じ、力が付いたような気になります。ですが、問題が解けて初めて力が付いたといえます。
それに、問題を解くことで覚えます。そして、覚えることで理解が深まります。
初めて自転車に乗るとき、たくさん転んだ経験はないでしょうか?
実際にサドルにまたがってペダルをこいで転んで初めて乗れるようになるのです。
問題集を解くと、最初は間違える問題が本当に多いです。解けなくて嫌になることが多々あります。ですが、繰り返し解いていくうちに正解の方が多くなってきます。
1回目は、間違えた問題の解説やテキストを読み込み、そして2回目を解く。2回目は回答できる問題が多くなってきます。2回目で間違えた問題も再度解説、テキストを読む。5回解くころにはかなり力がついているはずです。
本試験ではひっかけ問題も出題されます。
問題を解きなれていないと、出題者の思惑通り引っかかってしまう可能性が高まってしまいます。
問題集を解くことで引っかけのポイントや出題の傾向も見えてきます。
問題をたくさん解くということは、本試験を解くための訓練でもあります。
試験日までにたくさんの問題集を解いて試験当日はベストなコンディションで挑みましょう。