身近な疑問,

エンジンオイル注入口のキャップ(蓋)はきちんと締めないと危ない実体験

普段、あまり開けることが無いエンジンオイル注入口のキャップ(蓋)。

エンジンの上部にあって、オイル交換の時にオイルを抜いたり、新しいオイルを注入するときの注入口を文字通り蓋する役目があるわけですが、たかが蓋、されど蓋。

時々、エンジンオイルの汚れ具合が気になって開けてしまうのは私だけでしょうか。

私のような素人がたまに開けると後々、思わぬ事故や故障など危険な面に出くわす恐れがありますので、開けたときはきちんと締めること、さらには締まっていることを再度確認することをお勧めします。

きちんと締めるのは当たり前じゃないかと言われそうですが、きちんと締めているつもりでも、締まっていなく大変な局面に出くわしてしまうこともあるのです。実は今日、自分自身が、この蓋をきちんと締めなかったことでひどい目にあったので、ぜひ注意喚起としてお役に立てればと思いきます。

 

エンジンオイルとは

まず、前置きになりますが、エンジンオイルはエンジンという箱の中で、ピストンやシリンダーなど機械部品を錆などから保護し、スムーズに動くよう潤滑油の役目をしています。また、エンジンオイルという液体の中にピストンやシリンダーを浸すことで冷却効果もあります。シリンダーの中では燃料が燃えて高温になっています。エンジンオイルに浸すことで、エンジンが高温になりすぎることを抑える効果もあるわけです。

 

キャップ(蓋)をきちんと締めなかったらどうなる

ちなみに、人間でいう血液ともいえるエンジンオイルは走ればもちろん汚れて劣化します。

一般的には5000キロごとの交換や、半年ごとの交換が叫ばれていますが、そのエンジンオイルの注入口はしっかりと蓋で締められていて隙間があってはいけません。

その理由は、一つ目にエンジンオイルの漏れによる発火の危険性があるからです。

つまり、きちんと蓋を締めなかった場合、エンジンオイルが蓋の隙間を伝ってエンジンの外に漏れだしてきます。

そして、漏れ出したエンジンオイルはエンジンの側面を伝いながら、したたり落ちていくわけですが、したたり落ちたところに排ガスの通る排管があると、その排ガスの熱で発火の恐れが出てくるわけです。

 

今日のケースでは、エンジンオイルの汚れ具合の確認のため蓋を開け中を覗き込んだ後、蓋がしっかり締められていなかったために、走り出し15分くらいで、エアコンの吹き出し口から、オイルが燃えたような臭いがしてきました。最初は周りの車が臭いの原因かと思っていたのですが、次第にボンネットの隙間から煙が出てくるようになったので急きょ路地に入って車を止め確認しました。

そうしたら、エンジンオイルの蓋からオイルが大量に漏れていて、エンジンの上部から側面までオイルまみれになっていました。

しかも、漏れ出したオイルが、エンジンの真下にある排ガスの排管にしたたり落ちて、その熱で焼けて煙を出していました。モクモクと出ていましたので、燃えているのかと冷や汗をかきました・・・なにせ、排ガスの温度は高温で、排管も、ものすごく熱いからです。

間一髪、発火を逃れたてホッとしましたが、たかが蓋と侮ってはいけないと思い知りました。

 

理由二つ目は、蓋がきちんと締められていないことで、中のエンジンオイルが漏れて、規定量以下になった場合に、無理に走行することはエンジン自体を痛めることになるからです。最悪の場合走ることができなくなり、廃車になる危険性もあります。

 

対処は

もし、今回のようなケースの場合、基本的にJAFやディーラーに連絡してどう対処するかを確認したほうが良いと思います。

オイルが漏れて付着している状態で走り出すことは、再び排管が熱を帯びて発火する恐れを生み出します。もちろん、蓋事態に異常がある場合は走らないほうが良いです。

また、オイルの量が、レベルゲージ以下にまで減っていた場合は、JAFやディーラーに連絡してきてもらう方が良いです。オイルを足す必要がありますから。

 

今回の自分のケースでは、まず、オイルの量をチェックし、走行には支障がない量が残っていて、漏れ出したエンジンオイルを拭き取れば走行可能と思ったので、蓋を開け、一応、蓋と注入口に異常がないか目視で確認しました。特に異常はなさそうなので、エンジンが冷えるのを待ってから、ティッシュペーパーでオイルまみれになっている注入口からエンジン回り、排管までを拭きました。特に排管にオイルの付着が残っていると、再度走り出したときに発火する恐れがありので、排管周りはきちんと拭き取りました。幸いにも手が届く範囲だったので拭くことができたのですが、無理をしてケガや車を壊してはいけないので、やはり、JAFやディーラーに相談して対応してもらった方が安心安全です。

 

普段何気なく車に乗っていますが、今回改めて、整備や状態のチェックの大切さを実感・・・でした。