日光湯元温泉に行った際には絶対に立ち寄りたいのが湯元源泉と湯ノ平湿地帯。
日光湯元温泉の温泉街はそんなに大きいわけではなく、昼頃に到着しても観光スポットは一巡できるはず。
その観光スポットには、温泉街から散歩できる距離に湯ノ湖と温泉完備の温泉寺と湯本源泉と湯ノ平湿地帯があります。
今回は湯本源泉と湯ノ平湿地帯の感想ということですが、もちろん温泉寺も素晴らしい。
温泉も入れますから!
さて、本題の湯元源泉は結構衝撃的な風景だったのでに行った感想を早速お伝えいたします!
まず、湯本源泉を一言でいうと、自然のすごさ、大地の叫び(ちょっと大げさ)を目の当たりにできる場所!
ちなみに、日光湯元温泉自体はこじんまりとしていて、落ち着いた温泉街です。
スキー場や湯ノ湖が表立っている印象ですが、温泉街の旅館やホテル、ペンションの奥へと足を運ぶと、いきなり、温泉が湧出する無機質感が漂う原風景へと変貌します。
(湯ノ湖)
温泉街から湿地帯や源泉の湧出する地獄谷のような景色が目と鼻の先という感じが本当に不思議。
大自然と人工物の共存・共生を感じることができます。
さて、温泉街から北へ歩くと、ほどなくして突如現れる砂利の一本道の奥には湿地帯。
あれ?古代の世界迷い込んだ?と思ってしまうかも。
でも、湿地帯には木道も整備されていて、温泉寺と行き来ができます。
この瞬間、やっぱり現代だったとホッとします・・・。
湯ノ平湿地帯には水草が水分を十分たたえていてまるで小規模の尾瀬の様。
湧きだした温泉や降った雨、地下水などが水草と共に形成する湿地帯。
山々はこうやって水を蓄えていることを実感。
そして、山々から流れ出るわずかな水の流れが大河となって街のある下流へと流れる。
自然の恩恵を人間は受けています。
自然を慈しみ感謝していかなければならないことを湯ノ平湿地帯は語りかけています。
街の開発も大事だけど、おごりたかぶってはいけないのですね。
地震や台風や大雨と共存していき災害の極力起こらない街づくりに努めなくてはいけませんね。
しかしながら、温泉街の裏手奥に、しかも、徒歩数分でこんな原風景が見られるなんて、すごい!
さらに進むと、湯気を漂わせている小屋がいくつかあります。
この辺一帯は地面から温泉が湧いています。
まさに立ち止まった足元の地下には、この瞬間にも温泉が流れていて、この温泉が各旅館やホテルなどに行っているわけです。
大自然が広がる日光湯元の恵みの温泉。
温泉の成分は硫黄泉のため酸性。
といっても弱酸性だとか。
草津のように酸性が強いわけではなさそう・・・
お肌には負担は少なそうですね。
色は乳白色です。
酸性の温泉は鉄も溶かすほど。そのせいか、木道は腐っている部分がありますので、歩くときには注意が必要。
グラつきます。
木道の無い部分は足元に気を付けて。ぬかるんでいる部分は避けて歩きましょう。
あと、小屋をのぞいたりしてはいけません。高温の温泉が中を流れていますので危険です。
しかも、硫化水素が発生していますので、中毒を起こしてしまう恐れがあります。
それだけ成分が強い温泉なのです。
それにしても、卵のような臭い。
硫黄が濃い証。
地面には水たまり・・・と思いきや、温泉が湧いていて、さわると温かい。
ところどころ熱い。
気泡がポコポコ湧いてきています。
地面下が温泉地帯なのです。
硫黄で乳白色になっていることろも。
何気なく温泉に浸かるのではなく、どうやって温泉が浴槽まで来ているのかとか、温泉は自然の恵みであるということを、この湯本源泉に来ると気づかせてくれます。
旅館やホテルの温泉に浸かる前に、この湯ノ平湿地帯と湯本源泉の風景を見ておくと、この温泉が大地からの贈り物なんだと味わって浸かることができて感慨深いです。