タイヤのピンチカットは危険なサイン

今日、コペンを車検に出したら、タイヤの不具合について指摘がありました。

それは、タイヤの外側のいわゆるサイドウォールに4個もコブ状のボコボコ盛り上がっている部分がありバーストの危険があるということでした。しかも、今すぐタイヤを交換しないと危険という状態だったのです。

ピンチカットという現象でバーストしてしまうかもしれない危険なサインなのだそうですが、普段、タイヤを気にしなかったので、まったく気が付かなかったのです。本当に言われて初めて気が付いた次第です・・・

それにしても、1週間前に高速道路を走ったことが恐ろしい・・・

しかも、山道を気持ちよく走っていたので、知らぬが仏とはよく言ったものです。

 

ピンチカットになったこのタイヤは、見た目がタイヤのサイドに刻印されているメーカー名やサイズの文字が歪んでいて、一言でいうと気持ちが悪い。

コブができてブヨブヨしているような感じです。

タイヤを上から見ると、まっすぐなサイドウォールの形状ではなく、波打って歪んでいるので、意識して見れば、簡単に確認できます。

 

車検時の整備士の方には、タイヤがすり減っているので、新品タイヤでは溝のバランスが悪くなるのため中古タイヤの履き替えがいいかもしれませんとアドバイスをいただきました。

ただし、今履いているタイヤと同じメーカー、グレードの中古を探すのは難しそうです。

まして、今日は、車検終了後、長距離走行の予定があったのです。

「どうしよう」か考えた結果、タイヤ専門店に立ち寄って相談。

すると、同じサイズの在庫はある。しかも在庫のタイヤは履いているメーカーは違うけど、性能は変わらないし、今の溝の残量であまり走行に影響がないとのこと。なので、すぐ交換を依頼。さすがにタイヤ1本の交換ですので20分位で完了。助かりました。

 

ところで、ピンチカットはなぜ起こるのでしょうか?

ピンチカットはタイヤ内部の補強材(特にタイヤ側面の強度を上げる目的)として使用されている頑丈なワイヤーが、縁石に乗り上げるなどの衝撃で切れて、そのワイヤーの切れた部分にタイヤ内部の空気圧がかかりコブ状に盛り上がって起こるのです。

言われてみると、駐車場は道路から一段上がっていて、いつもタイヤに衝撃を与えているし、以前カッターの刃を踏んでパンクしたこともある。それらが重なって起こったような感じがします。

ピンチカットは、起こってしまっても乗り心地が変わるわけではなく、注意してタイヤを確認しないと見た目も気が付かない厄介な現象です。しかも、乗り続けるとバーストまで起こる。というか、気が付かないと事故のもとにもなるわけです。

 

ではピンチカットの予防や対処はどうしたらいいでしょうか。

走行中は縁石や道路の穴等があった場合にはゆっくり通過、もしくは避けることや、落下物に気が付いたら踏まない等タイヤに強い衝撃を与えないことが肝心だと思います。

万が一、縁石を乗り越えるとき等強い衝撃をタイヤに与えてしまった場合は、数日間の時間をおいてタイヤを見て確認した方がいいです。もし、タイヤの側面にこぶ状のふくらみができていたら、ピンチカットの可能性が高いので、タイヤショップやディーラー、カー用品店で確認してもらった方がいいです。

基本的にピンチカットは補修ができないので、タイヤごとの交換となります。費用は掛かってしまいますが、バーストしては危険ですから、交換をしましょう。