不動産業について, 仕事

不動産全般を学ぶためには町の不動産屋もいい

あくまで、個人的な印象で綴ります。

 

先日、住宅の販売を仲介している不動産会社の営業マンからこんな電話がありました。親しくさせていただいている営業マンです。

 

営業マン:「数字に追われる毎日を過ごすのではなくて、賃貸管理も学びたい。どこか良い不動産会社の募集を知りませんか?」

 

どうしたのだろうと聞いてみると、ゆくゆくは自分で不動産のコンサルティング系の会社を立ち上げたいから、賃貸管理も学びたいとのこと。

 

とてもいい夢だと思いました。

 

自分で何かをしたい。

 

会社に依存するのではなく、自分の足でしっかりとやりたい人生を歩む。

 

私も、賃貸管理や土地建物売買の仲介、用地買収、立ち退きのような不動産の全般に携わっています。

 

確かに、住宅の売買の仲介だけでは不動産の仕事のほんの一部しか把握できませんし経験できません。

 

しかも、営業ともなると、毎月の営業成績に追われ、「今月は2件契約とりました」とか「今月契約ないよ」とか、どちらかというと、会社に存続するための仕事という要素が強くなっている印象もあります。

 

確かに、自分で会社を立ち上げればすべては数字。業績次第では存続の問題にもなります。

 

でも、住宅の売買仲介会社に在籍すれば、部署の移動がない限り、住宅の売買仲介業しかできないことも否めません。

 

もちろん、大手や中堅の不動産会社でも不動産の業務の全般を行っていて、部署異動で経験できると思いますが、移動までの時間がかかります。

 

そこで、意外と、小規模の町の不動産会社の方が全般的に不動産の経験ができるのではないかと感じています。

 

ゴリゴリの営業会社は毎月の営業成績がすべて・・・ということですね。

 

私のお世話になっている会社は、賃貸管理や住宅の販売、仲介、事業用の広い土地やビルの仲介、用地買収、明け渡しなど、不動産業務のほぼ全般を行っています。

 

賃貸管理はアパートやマンションから、テナントまでを管理していて、入居時の賃貸借契約から、更新手続き、設備の不具合の時の修繕手配、退去時の明け渡しなどの業務が、ざっくりというとあります。

 

中には、退去していただきたい入居者がいる場合にはお願いをして、明け渡していただきます。

 

売買の仲介専門や自社で建物を建築して売っていることを専門にしている建売会社では、管理業務を経験することができませんし、逆に駅前で賃貸アパート・マンション・テナント物件の賃貸業を専門に扱っている会社では売買仲介を経験することは稀です。

 

たまに、アパートの大家さんが売りたいからお客さんを見つけてくれないかと依頼され売却の仲介をすることがありますが、あくまで、専門分野を作り営業している会社が多いはずです。

 

なんでもできますというよりも専門分野を突き詰めたほうが、仕事がしやすいですし、早いです。お客様も安心して、信頼される可能性が高くなります。

 

でも、中には私どもの会社のように少人数で賃貸管理から売買仲介、用地買収など不動産全般を行っている会社もあります。

 

私も一生懸命、賃貸管理から売買まで日々学びながら業務を行っていますし、何より不動産全般を見通せるので面白いです

 

また、お客様からの賃貸管理や売買の質問に対してもあらかた答えられますし、賃貸管理業専門会社の営業マンや売買仲介専門の営業マンを問わず話ができますから、強みでもあります。

 

不動産全般を扱って経験や知識が増えれば、その分、いろんなお客様の相談にも乗ることができますし、例えば、アパートの売買を機に賃貸管理を任せてもらえることもあります。

 

もし、不動産業務全般を行っている不動産会社を探す場合には、募集要項の業務内容に不動産業産全般と書いてあるか、募集会社の会社概要に賃貸管理や売買の業務全般が書いてあるかチェックしてみるといいかもしれません。

 

実際に面接で、不動産業務全般を業としているか聞いてみるのもいいですね。

 

ちなみに、自社で賃貸物件を所有していると、とてもいい会社と感じます。

 

というのも、賃貸物件から家賃が入ってくるので、会社としては最低限収入が確保されているからです。ただし、賃貸物件の購入資金の返済とのバランスもあります。

 

また、賃貸管理を大家さんからたくさん任されている不動産会社は、管理料を毎月大家さんからいただいているので、最低限の会社への収入があります。

 

この辺りも調べてみるのもいいかもしれません。

 

あくまで個人的な印象ですのであしからず・・・