7月の3連休初日に、14年ぶりに鎌倉の長谷寺に参拝。
長谷寺に行く前に鶴岡八幡宮に行ってきたので、いったん鎌倉駅に戻り、江ノ電に乗って長谷駅で下車しました。江ノ電は初めてだったのでとても興味深かったです。
鎌倉高校前駅は海岸沿いを車で通ることがあるので、見たことはあります。
きっと駅のホームから見る海の景色はきれいなんだろうな・・・
長谷寺の最寄駅は長谷駅。鎌倉駅からは3駅、時間にして5分。
あっという間に長谷駅についてしまうので、海を眺めながらというわけにはいかないのですが、久しぶりの長谷寺なので、気持ち高まる感じでした。
それにしても、住宅地の中を走る光景は江ノ電ならでは。
長谷駅を下車してからは、海とは逆の北の方向に人の流れに乗りながら、最初の交差点を左折して徒歩5分位で長谷寺に到着。
到着すると、目の前に長谷寺の文字が書かれた赤い提灯のかかった山門がお出迎え。
この山門の奥に大きな観音様がいるのかって、少し妄想。
実際に、個人まりとした山門の奥は、池や洞窟、階段、観音堂、ミュージアム、食事処などあって、良い意味で期待を裏切る感じです。
山門手前には、大きな駐車場と、きれいなトイレもあります。
山門を正面にして左側にある券売機で拝観料を納めて、トイレも済ませて、いざ境内へ。
券売機の隣には有人の券売所もあります。券売機の方が並んでいる様子でしたので、意外と有人の販売のほうが早いかもしれません。
ちなみに、連休ですから参拝客が多く、特に目立ったのが外国の方々が多かったことです。
世界の鎌倉、長谷寺っていう印象でした。
ところで、長谷寺とは徳道上人が開山した浄土宗系のお寺です。ご本尊は、十一面観音様。
言い伝えでは、開創されたのは奈良時代だとか。
徳道上人が、楠の大木から2体の十一面観音像を作り、一体を大和の長谷寺のご本尊として祀り、もう一体を迷いや苦しみから人々を救っていただけるよう祈りを込めて海に流したところ、15年後、現在の横須賀市長井に流れ着き、その後、鎌倉に運ばれ安置されことがきっかけで開山したのが長谷寺の始まりのようです。
今や長谷寺のシンボルでもある十一面観音菩薩像は観音堂で拝見することができます。
さて、境内に入るとすぐに、目の前に池が現れます。入って左側が妙智池、右側が放生池。四季折々の草花が咲きます。
妙智池
たまたま、この季節は夏ということで、緑一色でしたが、春先や秋の紅葉に訪れてみたいです。
長谷寺は桜や藤、つつじ、アジサイほか何十種類の花が咲くことでも有名です。
池には鯉もいます。
今日は、夏真っ盛りですので、日差しが熱いですが、海からの風で体感温度は多少低く感じられました。
そうそう、今回まわった順番は、地蔵堂 → 鐘楼 → 阿弥陀堂 → 観音堂 → 観音ミュージアム → 海光庵で一休み → 弁天窟 → なごみ地蔵 といった感じです。
妙智池と放生池の間の階段を上がって、本殿手前の地蔵堂では福寿地蔵がまつられ、水辺いるお地蔵さんに水をかけて水子の供養。小さなお地蔵さんもたくさん並んでいます。
地蔵堂
水辺のお地蔵さん
階段を登りきると右手側に鐘楼。つるされているのは昭和59年に作られたものだそうです。現物は観音ミュージアムに展示されていました。というのも、1264年(文永元年)のもので鎌倉で3番目に古く、歴史的価値があるからだそうです。
阿弥陀堂では黄金の阿弥陀如来像がおられ、見守ってくださっている様子です。
源の頼朝の厄除消除を祈願して作られたそうです。
観音堂の中にはご本尊の十一面観音菩薩像が立っており、下から見上げるさまは圧巻です。
高さは9.18メートル。大きいですね。
写真撮影禁止でしたので写真には納められなかったのが残念ですが。
右手には数珠と錫杖、左手に水瓶を持たれています。
観音堂の中には観音ミュージアムがあり、長谷寺の至宝や美術工芸品が展示されていました。
300円の入館料がかかりますが、学芸員の方の説明もあり長谷寺の歴史を知ることができます。
例えば、観音菩薩である観音三十三応現身立像や掛仏、長谷寺縁起絵巻、その他、銅造の三鈷杵、五鈷鈴、舎利塔、金剛盤などが展示されています。
あの鐘楼もあり、鐘楼が作られた1264年が長谷寺の完成を示しているそうです。
掛仏とは、銅鏡に立体的に仏菩薩像を線刻、彫金して作られ、壁に掛けられ礼拝の対処とされていたようです。鐘楼と掛仏は重要文化財になっています。
見晴らし台では由比ヶ浜が一望でき海風も気持ちがいいです
。
この時点で1時間半くらい立ちっぱなしでしたので、海光庵でコーヒータイム。かき氷もありました。窓際がおすすめです。由比ヶ浜が一望できますよ。
お寺の境内でコーヒーを飲みながら、しかも海を見ながら一息できるなんて素敵です!
店内が涼しくて、立ち疲れた足に椅子が心地良い。一息が長時間になってしまいました・・・
一息が終わり、観音堂から階段を下り大黒堂へ。
大黒堂ではさわり大黒があり、出世を願ってさわらせて頂きました・・・
この大国堂には鎌倉江ノ島七福神の一つである大黒天像が祀られています。
弁天窟は薄暗い洞窟の中を回るのですが、途中、天井が低くなるので頭上注意です。
壁面には弁財天や十六童子が彫られていて、まるで石窟のようです。
小さな弁財天の人形が奉納され、たくさん置かれています。
そして最後に、なごみ地蔵でなごみました。
今回見た以外にも見て回るところがありましたが、時間の都合でここまででした。
長谷寺は、観音像や文化財、四季折々の花々から湘南の海も見渡せることもできる場所です。今度は、時間をかけてゆっくりと見たいですね。