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日本橋屋兵衛のくずきりは作る楽しみと美味しさ

先日、嫁さんが日本橋長兵衛のくずきりを買ってきました。

 

初めて見るパッケージ。その長方形の透明なパッケージには波の模様があり、真ん中には「くずきり」の黒い文字。第一印象は涼しさ。8月の暑さには見た目で気持ちよささえ感じます。

 

 

箱には、くずきりと押し出し棒、黒糖蜜のセットが一つのパッケージになっていて、そのくずきりセットが三本入っていました。

 

 

くずきりは、乳白色。縦長の姿で容器に入っており、その縦長の立方体は、まるで方解石のような姿。

くずきりの容器には、専用の押し出し棒で押し出すとことで、ところてんのように流れ出てくるいくつもの穴があり、見ていると早く押し出したくなります。遊び心がたまりませんね。

 

そして、くずきりといったら黒糖蜜といわんかのように横で主張する黒糖蜜。

 

早く使ってくれといわんばかりの押し出し棒。

 

とうことで、白い小皿を用意して、早速、くずきりの入った容器を開封。押し出し棒を差し込むと、格子状になった穴からは、ころてんのようにくずきりが出現。

流れるように皿の中にするっと落ちるさまはまるで滝。

くずきり滝。

押し出し終わると、くずきりの上から黒糖蜜をダイブ。

 

 

 

 

透明に近い乳白色が黒糖蜜をまとって、くずきりの繊維状の表面が白黒のまだらに。

 

おいしそうな色合いになりました。

 

器の底には黒糖蜜が溜まり甘さのカタマリに。

くずきりの上部は程よいくらいの黒糖蜜、底は黒糖蜜に浸った甘さ全開のスポット。

 

一口目を口に運ぶと、黒糖の甘さと、あっさりとした淡白なくずきりがあいまって口のかなでツルッと踊る感じ。やさしい歯ごたえの中、少し黒糖蜜が主張しすぎる感じがしますが、くずきりの涼しさにはほどよい甘さ。

 

ひとくちひとくち味わいながら食べると夏の暑さも和らぐ感じ。

 

食べ終わったころには、なんだか懐かしい昔の記憶がよみがえる気がしました。たぶん、くずきりを食べた子供のころの記憶だと思います。懐かしい田畑のある生まれ故郷。夕立の中急ぎ足で家路に向かう道端の草。夏の夜の田んぼにはカエルが「ゲロゲロ」と鳴く声。水で満ちている田んぼをすり抜ける涼しい夜風。蚊取り線香のにおい。花火の光と煙のにおい・・・

大人になって、しかも気持ちに余裕がなくなっていたときだったので、食べれて良かったです。子供ころの無邪気な気持ちがよみがえったので、今日から一層がんばろうって思えました!