不動産業について, 仕事

不動産屋はお客様の立場に立って物件選びと契約の仲介すること

不動産屋は、お客様の欲しい土地や家を見つけて、売買契約から引き渡しまでをお手伝いする仕事が一般的なイメージではないでしょうか。

 

この場合は、いわゆる仲介業と言われています。

 

もちろん、不動産屋が所有する土地や家をお客様に売主の立場として直接売買すこともありますが、仲介としての立場が一般的な印象なはず。

 

不動産屋として、仲介営業をする場合に、どうしても、自分自身が買うわけではないので、自分事のようにとらえにくい面があり、いざ売買契約というときに大事なことを見落としてしまうことも否定はできません。(あってはなりませんが・・・)

 

例えば、土地売買の仲介をする場合に、建物が立っていない更地の状態で引き渡すという契約条件の時に、現地を見て、建物は無いから大丈夫と安心していたとしても、お隣さんの枝が敷地内に入っているとか、地中にお隣さんへの水道管が通っているとか注意すれば見落とすことはないようなことも、見落としてしまうことも無いわけではありません。

 

こんな時は、一歩立ち止まって、自分が家を建てると思って現地を見渡していると、仲介としての立場と違った見え方になり、その土地の問題点も見えてきます。

 

地面の下は見えないにしても、何か埋まっていないかとか、水道管や排水管は敷設されているのか、どのように敷設されているのかというように気になってきます。

 

お客様の立場に立つと、自分事のように物事が見えてきて、例えば、土地に建物を建てるときに障害物になる越境物(塀や植木の枝、電柱、お隣さんの物)は無いかとか、地中には何か埋まっていないかとか、昔は何が建っていたのかとか、電線は敷地の上を通っていないかとか、テレビはきちんと映るのかとか、お隣さんはどんな人なのかとか、騒音はないかとか気になるわけですね。

 

特に、不動産屋が売却の依頼を受けている土地や家ではなく、他の不動産屋が売却の依頼を受けている土地や家をお客様に紹介する場合には、一から物件調査をしなくてはなりません。

 

そんな時は、お客様の立場に立って、きちんと物件の調査をして、問題を抱えている物件ではないか、お客様の要望に合う物件か、お客様の要望を満たすことができる物件かを見極めて紹介することで信頼度もアップします。

 

また、契約についても、お客様は不動産取引について素人であることがほとんどですから、お客様になった気持ちで重要事項説明書や契約書、その他書類をチェックしてお客様に不測の事態が起きないよう行動することが信用につながります。

 

重要事項説明書や契約書をチェックしている中で、腑に落ちない部分や分からないことは調べて、売主側の不動産屋に質問して、現地を確認したりすることも大事です。

 

お客様に損害を与えてしまっては、損害賠償や裁判にまで発展し取り返しのつかないことになってしまいますから。

 

あと、現地に赴いて、見渡すだけでも、行くたびに違った見え方がしますので現地確認は何度もした方がいいです。

 

お客様が所得に見合わない土地や家を検討している場合に、予算を下げたほうがいいとか、ローンの支払いで自分の生活が破綻しないようにとかのアドバイスすることも大事ですね。

 

ということで、不動産屋はお客様の立場に立つことが仕事を進めるうえで大事なことだという話でした。