初代アウトランダーは走破性と居住性のあるオススメの車

初代アウトランダーがデビューしたのが2005年。

エアトレックの後継車として発売されましたが、ボディサイズは一回り大きくなりずんぐりした感じがありました。

発売当時、ミドルサイズのクロスオーバーSUVとして注目を集め、自分自身も当時パジェロから乗り換えました。とうのも、パジェロのエンジンが不調になり、買い替えの条件と考えていた、重心が四駆ほど高くなく、走破性や居住性、走りの面白さをアウトランダーが兼ね備えていそうだったからです

購入したのは「G」グレードの7人乗り。「M」もありますが、「G」がオススメ。本革巻きのステアリングや本革巻きのシフトノブ、ロックフォードフォズゲートの6連奏のCDチェンジャー付きオーディオシステムとサブウファーなど装備が充実しているからです。

余談ですが、横幅が、当時乗っていた平成7年式のパジェロよりちょっとだけ広かったのがビックリでした。なにせパジェロよりも小さいと思っていたので。

 

でも、四駆であるパジェロに比べると内装や剛性は劣るかもしれませんが、燃費が良く、雪道や悪路も十分走ることができ、居住性も良かったので満足できた車だと思っています。

なにより、街乗りから高速道路、峠道の走りまでもが楽しめる車だと思います。

センタコンソールにあるダイヤルを回せば、前輪駆動や4WDを選択できアウトドアにはもってこいな車です。

 

初代アウトランダーは中古市場では60万円位からありますで、手軽にSUVを手にしたい方にはオススメです。とくに、走りの面白さと走破性がほしい方には。

 

それでは、9年間乗ってきた感想をお伝えします。

 

まず、総合的な評価は100点満点中70点。雪道や悪路の走破性や走行性能、居住スペースは評価が高いのですが、内装の物足りなさがマイナスとなって70点かなと思います。

では具体的に

 

エンジンの印象

エンジン自体は2.0L直列4気筒DOHCエンジンと2.4L直列4気筒DOHCエンジン、3.0LV型6気筒エンジンがあります。

単刀直入に言いますと、オススメは2.4Lエンジンです。自分自身が乗っていたのも2.4Lエンジンです。

2.0Lは燃費は良いかもしれませんがパワー不足で大きなボディを引っ張るのには物足りないと思います。

3.0Lはパワーはありますが燃費が悪くなり、街乗りや日常の走りには向かない感じがします。

2.4Lエンジンは、ちょうどバランスが取れていて、街乗りも高速道路も十分なパワー。燃費も悪くなく、街乗りでリッター8キロから10キロ、高速道路ではリッター11キロから14キロくらいは走ります。走り方によっても燃費は変わりますが、時速100キロの定速でリッター12キロくらいです。搭載されている燃費計を見ると平均燃費や瞬間燃費が表示されます。時速80キロが空気抵抗やエンジン回転数が燃費に良いせいか、平均燃費がリッター16キロと表示されたこともありました。

余談ですが、ダンロップのエコタイヤとの相性も良いと感じています。転がり抵抗が低減され、加速が良くなり燃費も良くなっていました。

 

ボディ剛性

軽量の高剛性ボディを採用しているためオフロードでの走破性も発揮でき、街乗りのみならずアウトドアやハードな走行シーンまで対応できます。大きな段差にハンドルを切りながら上がるときにあまりねじれ感は感じなかったです。

ルーフパネルはアルミを採用しているため重心を低く抑えることができ、カーブや走行時の運動性能を向上させている印象です。

 

足回り

硬くもないけど柔らかくもない足回り。しいて言うなら、多少硬めにセッティングされていているという感じ。タイヤが扁平の影響もあるかもしれません。この、程よい硬さが、峠道やカーブでの安定性を生んでいる印象です。

 

走破性

普段は前輪駆動の2WDで十分な走り。雨の日も問題ないです。

電子制御4WDを採用しているため、前輪駆動である2WDモードで走行中にタイヤが滑って挙動が乱れても自動で4WDになります。特に雪道で性能を発揮します。

センターコンソールにあるダイヤルを回せば2WD→4WD→4WDロックに選択でき、4WDロックではより力強いトラクションをタイヤに伝え悪路での走破性を発揮します。

スキーによく行きましたが、4WDにセットしておけば問題なく雪道を走ってくれて、膝下まである除雪なしの深雪の道でもトラクションをタイヤに伝え、ちゃんと走ってくれました。

 

ギヤ

2.0Lエンジンと2.4Lエンジンは6段階変速のスポーツモード付CVT。3.0Lエンジンは6AT。

2.4Lエンジンに乗った感想としては、このエンジンとCVTの相性は良いです。CVTには、低回転でも重い車体を引っ張るためトルクが伝わっている感じがしました。高速走行時でも2000回転ちょっとくらいのエンジン回転。発進時踏み込んでエンジン回転が上がっても、アクセルを緩めたり、一定の速度に達するとすぐに回転数が低くなるため燃費を考えている感じもします。

ハンドルについているパドルシフトでは、ギヤを変えるように変速でき、スポーツカーのような走りも楽しめます。また、下り坂ではパドルシフトでギヤを落とすように変速をしてエンジンブレーキをかけることもできます。

 

内装

内装はスポーティな雰囲気。ダッシュボードやドアパネルにはプラスチックを多く使っているため、無機質な感じはします。硬いものが当たると傷になりやすいです。シルバー塗装のパーツは色が落ちやすいので硬いものを当てたり擦ったりはしないほうが良いです。

 

そのほか

リヤのテールゲートは上下開閉式なので、荷物の積み下ろしで下部を開けばトランク入口がフラットになります。また、下部を開くことでベンチのように座ることもできます。テールゲート上部が屋根の役目になるので高原でゆっくりした時間も過ごせます。

 

2列目のシートはスイッチ一つで前に倒しラゲッジスペースをさらに広げ、車中泊もできました。

 

トランクはスキーに行くのに4人分のバックが入りますので、大きな荷物も積めます。

 

今中古市場にはたくさんの初代アウトランダーが出ています。カーナビやバックモニターなど装備の充実している個体をお手頃に購入できれば、アウトドアやレジャーがさらに楽しくなるかもしれませんね。

 

 

初代アウトランダー

車体寸法 全長4640mm 全幅1800mm 全高1680mm

車内寸法 長1920mm 幅1490mm 高1270mm

車両重量 1580㎏

タイヤサイズ 前225/55R18  後225/55R18

エンジン 2400cc 直列4気筒  170馬力

燃  料 レギュラーガソリン  11.8km/リッター (カタログ値)